2026.06.01

株式会社jig.jp(本社:福井県鯖江市、東証グロース市場:5244、代表取締役社長:川股 将、以下「当社」)は、映画・演劇などの文化芸術にまつわる鑑賞サポートを行うPalabra株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:山上 庄子、以下「 Palabra社」)と当社が開発・販売する次世代スマート眼鏡(ARグラス)「SABERA(サベラ)」を活用した、聴覚に障害のある方に向けた観劇・映画鑑賞のバリアフリー支援を目指した共同開発、および実証実験を開始したことをお知らせいたします。
■概要
本取り組みでは、観劇や映画鑑賞時に必要とされる字幕情報を、タブレット等の端末ではなく、「SABERA」の眼鏡レンズのディスプレイ上に表示することで、視線を大きく動かすことなく、より自然な鑑賞体験の実現を目指します。
■背景と目的
現在、映画や演劇などの現場では、手元の端末(タブレット等)に字幕を表示するなど、多くの方が作品を楽しめるよう、バリアフリー鑑賞の環境づくりが進められています。
今回の取り組みでは、「SABERA」を活用し、字幕を視界内に直接表示することで、視線移動を最小限に抑えた、より直感的で没入感の高い鑑賞体験の提供を目指します。これまでの知見や取り組みに最新テクノロジーを掛け合わせることで、さらに快適で豊かな鑑賞体験の選択肢を広げてまいります。
「SABERA」は、軽量で日常利用を前提とした設計を特徴としており、長時間の装着でも負担が少なく、観劇用途においても高い親和性を有しています。Palabra社が持つ字幕・音声ガイド制作の豊富な実績とバリアフリー普及に関する知見を組み合わせることで、「聴覚に障害のある方が演劇や映画をより快適に楽しめる環境」の実現に向けた実証実験を開始いたします。

初回実証実験における取り組みの様子①
■初回実証実験における取り組み
本共同実証実験における最初の取り組みとして、埼玉県さいたま市(彩の国さいたま芸術劇場)にて上演された舞台、彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd Vol.3『リア王』において、Palabra社の舞台向けリアルタイム字幕配信システム「UDCast LIVE」を活用し、「SABERA」を用いたプロトタイプによるバリアフリー上映の実証実験を実施いたしました。
本実証では、観劇中に必要な字幕情報を「SABERA」のディスプレイ上に表示することで、手元端末を使用せずに視線を大きく動かすことなく鑑賞できる環境の検証を行いました。
その結果、より自然な視線で舞台に集中できる点や、没入感を損なわない字幕体験について一定の手応えを得ており、今後の実用化に向けた検証を進めてまいります。

初回実証実験における取り組みの様子②
【実証実験 体験者のコメント】
開発中のプロトタイプを実際に体験いただいた聴覚障害者の方々からの感想です。
・体験者 Aさん
「まるで、子供が初めて舞台を見るような新鮮な経験でした。鑑賞中に気になることや引っかかることが何もなかったです。演技や演者さんの顔まで、視線に余裕を持ってしっかりと見ることができて本当に良かったです。」
・体験者 Bさん
「これまでの字幕タブレットは手元と舞台を交互に見る必要があり、首や目の疲労がありましたが、スマート眼鏡だと視線を大きく動かさずに作品に集中できます。見た目以上に軽くて負担が少ないので、実際に普及していくと嬉しいです。」
記事のポイント!
jig.jpとPalabraは、スマート眼鏡「SABERA」を活用し、観劇や映画鑑賞時の字幕を視界内に表示する共同実証実験を開始しました。手元のタブレットを見る従来の方法に比べ、視線移動を抑えながら作品に集中しやすくなる点が特徴です。初回実証では舞台『リア王』で検証が行われ、体験者からも視線の余裕や疲労感の軽減につながる声が寄せられています。今後は映画館や劇場などで実証を広げ、より自然で快適なバリアフリー鑑賞の選択肢として実用化が期待されます。
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