2026.09.11
[ 長田耕治 ]

堂々のトライを挙げた熱田選手は日体大陸上部。デフリレー100m×4の日本代表としても選ばれている(筆者撮影)
聴覚に障害のある人たちが行う“デフ(=deaf)ラグビー”。今秋日本で開催される三度目の世界デフセブンズ大会について、概要がようやく固まってきた。
東京都内での開催となるが、都合により会場は三日とも変わり、10月31日には江東区夢の島球技場で、11月2日にはスピアーズえどりく球技場で男女の予選をおこない、11月3日(祝)に決勝トーナメントを秩父宮ラグビー場でおこなう。国際情勢の緊迫による諸事情で未確定だが、男子13チーム、女子7チームが参加の予定だ。
開催国として優勝を目標に掲げている日本チームはこの夏、さらなる成長を期して「地域対抗セブンズリーグ」の秋田・男鹿大会と「関東プレミアセブンズ」山梨大会に参戦した。
両大会とも、サムライセブンや国スポにフォーカスする県代表などが集う”本気でセブンズを戦うチーム”ばかりのため、予想通り苦戦を強いられ、男鹿では5戦全敗に終わった。しかし厳しい試練は確実にチーム力を育み、ディフェンス面の充実は驚かされるほど。

タックルに次ぐタックル… 強豪との対戦で、接点での激しさも身についてきた
山梨大会の対セブンズシニアアカデミー戦は66失点したものの、終了間際、チームでの早い仕掛けとWTB熱田のチェンジオブペースで堂々たるトライを挙げた。
順位決定戦では、デフラグビー強化へ多大な支援を受けてきた盟友くるみクラブとの対戦になり、31対5と快勝。明らかにスティールが速くなっていた。
また、大会参加に伴って、東京大会で初めて採用される笛を使わない“サイレントレフリー”が両大会とも認められ、 聴こえない人たちと共生する環境を生み出せたことも、大きな意義を持つ。
いよいよ迫る世界大会。グラウンドでの戦いを社会の壁を打破するきっかけにするためにも、一層の精進を期待したい。

手話で“ラグビー”を表す地域対抗セブンズリーグの参加者一同(左端にデフ選手)。徐々に仲間の輪が広がってきた
記事のポイント!
聴覚障害のある選手が世界の舞台で競うデフラグビー。日本チームは強豪との実戦を通じて守備や接点での力を高め、世界大会での優勝を目指しています。笛を使わない「サイレントレフリー」の採用など、聴こえない選手と共に競技を楽しめる環境づくりにも注目です。
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