「人工内耳」が適応となると、手術で体内装置を埋め込み/東大大学院・樫尾明憲准教授

「人工内耳」が適応となると、手術で体内装置を埋め込み/東大大学院・樫尾明憲准教授

[2026年4月1日8時0分]

あなたにも起こる加齢性難聴<26>

“聞こえ治療”の最終段階「人工内耳」が適応となると、手術で体内装置を埋め込みます。ただ、人工内耳は「体内装置を埋め込み、それと対外装置をつなぐとすぐに音が聞こえる」というものではありません。手術後のリハビリが重要になります。

その重要事項は、どれだけの大きさの音が来たら、どれだけの電気信号にするかという点で、“マッピング”もしくは“音入れ”と言っています。私たちがマッピングを行うのは、手術から2週間後、ある程度キズが落ち着いたころです。

音入れは、「うるさくなく、良く聞こえる」という電流量と、「これより小さいと聞こえない」の対極の2つを設定します。そして、人工内耳から電流を流し、小さい音のところから少しずつ音を上げていきます。音の聞こえの状況の確認はコミュニケーションをとりながら行っていきます。

ここで音を決めると、マイクで拾った音量を電流量にしてくれます。だから、不愉快な大きい音の手前の大きさまでの音を流し、小さい音はぎりぎり聞こえる音までを流してくれるのです。本人は、音の大きさが違うことをしっかり感じられるようになります。まさに、人工内耳にコンピューターが入っているようなもので、医療機器の進歩はすさまじいものがあります。

 

記事のポイント!

人工内耳は「手術すればすぐ聞こえる」というものではなく、術後の調整と継続的なフォローが大切です。聞こえの仕組みや治療の流れを知ることで、難聴への理解を深めたい方に役立つ内容です。

 

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元記事はこちら

https://www.nikkansports.com/leisure/health/news/202603310000938.html 

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