右耳難聴の岩本大志「家族の前で打ててうれしい」青鳥特別支援学校唯一の安打に喜び/西東京

右耳難聴の岩本大志「家族の前で打ててうれしい」青鳥特別支援学校唯一の安打に喜び/西東京

<高校野球西東京大会:東村山西66-0青鳥特別支援学校>◇7日◇2回戦◇スリーボンドスタジアム八王子

青鳥特別支援学校(西東京)は、東村山西に0-66と大敗した。それでも、岩本大志内野手(1年)の第一声は喜びだった。「家族の前で打てたことがうれしかった」。母明子さんも「まさか打てると思っていなかったので、うれしい限りです」と目尻を下げた。チーム唯一の硬式野球経験者。「1番遊撃」で出場し、初回に右前へ鮮やかなクリーンヒットを放った。ただ、先頭で放った1打がチーム唯一の安打となった。

東村山西対青鳥特別支援 1回裏先頭の攻撃でチーム唯一の安打を放ち、一塁上でガッツポーズする青鳥特別支援・岩本さんの写真
東村山西対青鳥特別支援 1回裏先頭の攻撃でチーム唯一の安打を放ち、一塁上でガッツポーズする青鳥特別支援・岩本(撮影・佐瀬百合子)

岩本は右耳の難聴で、砧中では特別支援学級に在籍した。ボーイズチームでプレーしたが、人間関係で悩むことも多く、何度も野球をやめたくなった。だが、やはり野球が好きだった。高校で硬式を続けたいと思ったが、なかなかプレーできそうな学校が見つからなかった。そんなとき、久保田浩司監督(58)が開催していた「甲子園夢プロジェクト」に参加した縁もあり、青鳥特別支援学校へ進むことを決めた。

敗れはしたが「もっといっぱい練習して活躍しないと。新チームで、次の代も頑張りたい」と、すがすがしい表情で汗をぬぐった。求め続けた高校野球生活は、始まったばかりだ。【佐瀬百合子】

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