呉美保監督

呉美保監督 故郷・伊賀で10年ぶりに上映会 制作の裏話も披露

2026年4月12日 11時00分
兼田徳幸

トークショーで語る呉美保監督=2026年4月11日、三重県伊賀市、兼田徳幸撮影 写真・図版写真・図版

トークショーで語る呉美保監督=2026年4月11日、三重県伊賀市、兼田徳幸撮影
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 三重県伊賀市出身の映画監督・呉(オ)美保(ミポ)さん(49)の作品上映会が11日、同市文化会館で開かれた。「ぼくが生きてる、ふたつの世界」(2024年公開)、「ふつうの子ども」(25年公開)の2作品を上映。トークショーもあり、来場した市民が制作の舞台裏に耳を傾けた。

 「ぼくが生きてる、ふたつの世界」は、耳の聞こえない両親を持つ聴者の子ども(コーダ)の成長を描いた作品。呉監督は劇中でBGMを使わなかった理由について、「耳の聞こえない方にも聞こえる方にもなるべく平等に味わっていただきたかった」などと説明。ろう者の役に当事者の俳優を起用した点にも触れ、「手話を母語とする表現の豊かさを、きちんと映画に残したかった」と強調した。地域ごとの「方言」や、登場人物の個性に合わせた表現について手話監修スタッフと丁寧に作り上げたことを明かした。

 上映会は、同館の開館35周年企画として伊賀市文化都市協会が主催した。故郷での上映会は伊賀を舞台にしたデビュー作「酒井家のしあわせ」を発表した06年、16年に続いて3度目となる。

 呉監督は「節目ごとに伊賀で作品を上映できていることが感慨深い。伊賀で生まれ育った経験や自分のアイデンティティーが、今の作品づくりにつながっている」と振り返った。最後に「皆さんがそれぞれ選んできた人生が間違いじゃなかったと思えるような映画を作っていきたい。また2036年に何本かの映画を撮って戻ってこられるようにしたい」と締めくくった。

 

記事のポイント! 

呉美保監督が故郷・伊賀で上映会を開き、最新作を通じて大切にした表現の背景を語った記事です。耳の聞こえない人にも聞こえる人にもできるだけ等しく届く作品を目指し、BGMを使わない演出や、ろう者の俳優起用、手話表現の細やかな作り込みに込めた思いが明かされています。映画の内容だけでなく、監督自身の原点や故郷とのつながりも感じられる点が魅力です。

 

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原文掲載元はこちら 

 https://www.asahi.com/articles/ASV4C3TL2V4CONFB008M.html?iref=pc_ss_date_article

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