日本勢、メダル量産なるか 国内初開催、15日開幕―デフリンピック

日本勢、メダル量産なるか 国内初開催、15日開幕―デフリンピック

時事通信 運動部2025年11月12日07時07分配信

記者会見でポーズを取る(左から)日本選手団の太田陽介団長、旗手の松元卓巳と小倉涼、全日本ろうあ連盟の石橋大吾理事長=10月16日、東京都千代田区

記者会見でポーズを取る(左から)日本選手団の太田陽介団長、旗手の松元卓巳と小倉涼、全日本ろうあ連盟の石橋大吾理事長=10月16日、東京都千代田区

デフリンピック日本選手団で旗手を務める空手の小倉涼(左)とサッカーの松元卓巳=7月31日、東京都庁 デフリンピック日本選手団で旗手を務める空手の小倉涼(左)とサッカーの松元卓巳=7月31日、東京都庁

デフリンピック日本選手団で旗手を務める空手の小倉涼(左)とサッカーの松元卓巳=7月31日、東京都庁

 聴覚障害があるアスリートによる国際総合大会、第25回夏季デフリンピックが15~26日に東京などで行われる。日本では初開催で、約80の国・地域から3000人ほどの選手が参加。19競技が実施される。日本勢は約270人が出場予定で、メダル数は過去最多の前回2022年ブラジル大会を上回ることを目標に掲げる。

 第1回は1924年にパリで開かれ、パラリンピックより歴史がある。4年に1度行われ、参加条件は補聴器などを着けずに聞こえる最も小さい音が、55デシベルを超えること。これは通常の会話が聞こえないレベルだという。競技中は補聴器などを外すが、それ以外のルールは健聴者とほぼ変わらない。五輪と同じ競技がある一方、オリエンテーリングとボウリングはこの大会独自だ。

 日本勢は陸上でメダルラッシュが予想される。優勝候補は男子100メートルで前回覇者の佐々木琢磨(仙台大職)、男子円盤投げで9月の世界選手権東京大会に出場した湯上剛輝(トヨタ自動車)ら。競泳男子で前回4冠の茨隆太郎(SMBC日興証券)も活躍が見込める。団体競技では、前々回優勝のバレーボール女子や23年世界選手権準優勝のサッカー男子、バスケットボール女子などが金メダルを狙う。

 観戦は非公開の射撃を除いて無料。聴覚障害への理解が進む契機となることが期待される。開会式で日本選手団旗手を務める空手女子の小倉涼(埼玉・特別支援学校坂戸ろう学園教)は、「私たちの活動が共生社会の実現に結び付けばうれしい。誇りや感謝、さまざまな思いを持って世界の舞台に向かいたい」と決意を述べた。


最終更新:2025年11月12日07時07分

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