競泳・茨、日本勢最多通算22個メダル 「力を発揮できた」 東京デフリンピック

競泳・茨、日本勢最多通算22個メダル 「力を発揮できた」 東京デフリンピック

2025/11/22 20:59

男子200メートル個人メドレー決勝で、バタフライで力泳する茨隆太郎=東京アクアティクスセンター

男子200メートル個人メドレー決勝で、バタフライで力泳する茨隆太郎=東京アクアティクスセンター

東京デフリンピック第8日が22日行われ、競泳の茨隆太郎が男子200メートル個人メドレーを制した。

2021年の東京五輪・パラリンピックも行われた東京アクアティクスセンターで、エースが躍動した。男子200メートル個人メドレーを制し、今大会2つ目の金メダル。デフリンピックで日本勢最多となる通算22個のメダルを手にした。表彰式では国歌を手話で表現。「負けられないレース。力を発揮できた」と喜んだ。

前半を2番手で折り返し、3泳法目の平泳ぎから追い上げた。150メートルでトップに躍り出て、最後の自由形でリードを守った。

先天性の感音性難聴で、生まれつき聞こえない。3歳から始めた水泳は、「無の状態になれる」ととりこになった。現在は東海大で一般の学生とともに練習。健常者の大会にも出場している茨にとって、デフの大会は「安心して競技に取り組める場所」。通常の大会では聞こえない分、神経を研ぎ澄ましているため「始まる前に疲れてしまう」という。

2022年のカシアスドスル大会後は競技引退を撤回し、東京開催の大舞台に照準を合わせてきた。23日には最も注力する400メートル個人メドレーが控える。「応援を目に焼き付けて、金メダルを獲得できるように」と視線を向けた。(久保まりな)


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