「聞こえる、聞こえない関係ない」 聴覚障害でも楽しめる?!『音楽フェス』開催へ 振動と光で体感…全国初の試み

「聞こえる、聞こえない関係ない」 聴覚障害でも楽しめる?!『音楽フェス』開催へ 振動と光で体感…全国初の試み

大分県別府市で10月28日に開かれるおんせん都市型音楽祭「いい湯だな!」。

別府の街全体を1つの会場としてライブを繰り広げ、近くの温泉施設で疲れを癒すことができるのも特徴。

さらにこのイベントでは、聴覚障害のある人も楽しめる仕掛けも用意されています。

開催に向け準備を進める男性に密着しました。

10月28日、別府市内4会場で開かれる音楽フェス。

その名もおんせん都市型音楽祭「いい湯だな!」。

フェスにはフジロックに出演した「優河with魔法バンド」、「鎮座DOPENESS」、「STB(satoshi fujise)」、「浪漫革命」などライブハウスで話題のアーティスト全19組が参加します。

フェスは別府の街全体を1つの会場と捉え、市内の4会場でライブが繰り広げられます。

舞台は歴史ある映画館「別府ブルーバード劇場」。

地元の若者や観光客に人気のゲストハウス「SUNLINE BEPPU」。地元に根ざしたライブハウス「別府COPPER RAVENS」、それに「CREOLE CAFE」の4会場を中心に展開されます。

またタイムテーブルの合間に、「ONSEN TIME」として強制的な休憩時間を設け、会場の近くにある温泉施設で疲れを癒すことができるのも特徴です。

フェスを主催するのは、市内で音楽を楽しめるバーを経営の深川謙蔵さん(33)です。

聴覚障害のある人との出会いで心に変化が …

深川さん:
「イベントの目的としては、やっぱり街全体で盛り上がってる感じがあると嬉しいなと思いました。『新しいお祭りを作ろう』みたいな感じのテンションで最初始まりました」

イベントは“にぎわいづくり”が大きな目的ですが、もう1つ大きなテーマを掲げています。それは『耳の聞こえない聴覚障害でも楽しめるフェス』です。

深川さんは今年の5月ごろイベントを企画・立案。当初は一般的な音楽フェスを想定していました。

しかし、8月に聴覚障害のある人と出会い、その人の音楽との関わり方を聞いて、心に変化が生まれたといいます。

深川さん:
「聴覚障害の人と話して、『ライブやフェスに遊びに行っているよ』と聞きました。僕が思っていた耳の聞こえない人たちに対するイメージが全然違う回答が返ってきて、歌詞を楽しんでいるとか、ライブのスピーカーから聞こえる重低音を楽しんでいるていう話を聞いたときに、僕らとそんなに変わらないなっていうのが最初の印象。そして『みんな一緒に楽しめたらいいよね』っていう純粋な興味みたいなところから始まった感じです」

音楽フェス採用は全国初「オンテナ」とは
イベントの成功に向け大きな課題となったのが、「音楽を聴覚以外でどのように感じてもらうか?」。

試行錯誤をする中、イベントの鍵となるアイテムに巡りあいます。ろう学校で実際に使われている機械「オンテナ」です。

大きさは約6~7センチと手のひらサイズで、髪の毛や耳たぶ、えり元、そで口などに身に付け、振動と光によって音の特徴を体で感じることができます。

「オンテナ」を開発した富士通によりますと、音楽フェスで採用されるのは全国でも初めての試みです。

またライブ会場にモニターを設置し、アーティストの歌詞を表示させるほか、曲と曲の間のMCについても自動で書き起こしされた文字が映し出されます。

イベントでは音楽ライブだけでなく、街中の商店街では飲食ブースも出店されます。

聴覚障害のある人に街歩きも楽しんでもらおうと取り組む中で、深川さんの大きな支えとなっているのが友人の芦刈拓志さんです。

大分県立別府支援学校で事務職員として働いている芦刈さんは耳に障害があり、文字起こしアプリや筆談で会話をしながら、聴覚障害者の目線でアドバイスを行います。

大学生の時の学園祭で初めてライブに参加した芦刈さん。

音は聞こえず、何を言っているかは分かりませんでしたが、会場の雰囲気に入れて楽しかった記憶があるといいます。

芦刈さんは準備から携わってきた「聴覚障害のある人も楽しめる音楽フェス」に大きな期待を寄せています。

リンク先はBSオンラインというサイトの記事になります。

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