聴覚障害向け「Jアラート」伝達実証実験 民間施設で初実施

聴覚障害向け「Jアラート」伝達実証実験 民間施設で初実施

聴覚に障害がある人などにJアラートなどの緊急の情報をいち早く伝える専用の情報受信機を活用した実証実験が22日、民間の施設では初めて盛岡市のホテルで行われました。

岩手大学と大阪の民間企業は人工衛星を通じて自治体などに緊急に情報を伝えるJアラート=全国瞬時警報システムの情報を聴覚に障害がある人などにいち早く伝えるシステムの開発に3年前から取り組んでいます。

これまでは、大学構内など公的な施設で実験を行ってきましたが、22日は初めて盛岡市内の民間のホテルの部屋で実験を行い、大学の研究者や聴覚に障害がある人など7人が参加しました。

Jアラート=全国瞬時警報システムの写真

ホテルの部屋にあるテレビにはJアラートの信号をインターネットを経由して読み取ることができる専用の情報受信機が取り付けられていて、午前11時にJアラートの試験送信が行われると、受信機と接続されたライトが点滅し、テレビが自動で起動して、画面がNHKのチャンネルに切り替わりました。

研究者によりますと、聴覚に障害がある人たちがテレビの画面を見ることで何が起きているか知ることができるシステムの有効性が確認されたということです。

岩手大学では、来年6月に盛岡市で全国ろうあ者大会が開かれることから研究を進めて、盛岡市のホテルを中心にシステムを広く普及させたいとしています。

県聴覚障害者協会の芳賀智美理事は「光の点滅やテレビで情報を知らせるので分かりやすい。こうした設備が全国的に広まってほしいです」と話していました。

実験を行った、岩手大学技術部の千葉寿技術室長は「実験は想定通りにできたので、当事者の声を聞きながら開発を進めていきたい」と話していました。

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