言語聴覚士(ST)向け講座『言語聴覚士・ことばの教室の先生のための 音声外来のおはなし』の録画配信を開始(公開期限2025/7/29)

言語聴覚士(ST)向け講座『言語聴覚士・ことばの教室の先生のための 音声外来のおはなし』の録画配信を開始(公開期限2025/7/29)

通常では目にする機会の少ない内視鏡映像を用いて、手術の内容や術前・術後の声帯の様子を比較し、音声外来における代表的な症状とその治療アプローチについて、専門医がわかりやすく解説。

 一般社団法人ことばサポートネット
202572 1346


実施概要

開催期限:2025729日まで
開催方法:オンライン(Zoom
対象者:療育センターやことばの教室、耳鼻咽喉科のない医療機関に務めている言語聴覚士、ことばの教室の先生
受講者数:80

録画視聴案内

 
講師

国立国際医療研究センター 耳鼻咽喉科・頭頸部外科診療科長、音声・嚥下センター長 
医師 二藤隆春先生


開催の背景

小児の言語聴覚士やことばの教室の先生方は、小児の音声障害に気付きやすい立場にある一方で、保護者への適切な説明方法や推奨すべき医療機関の選定など、対応に課題を抱えるケースが多くあります。当法人にもそのような相談が寄せられていることから、小児の音声障害の症例について、代表的な疾患とその対応について解説する講座を企画いたしました。

講義内容

耳鼻咽喉科の音声外来ではどんなことが行われているのか
どんな症状があるときに耳鼻咽喉科の受診をお勧めするべきなのか
ことばに関わる専門職が知っておきたい音声外来のはなし

当日の様子

今回の講座では事前に多数の質問が寄せられ、それらの質問へも講義内で回答しました。構音検査で来院した児童の声のかすれが気になった際、どのような状態であれば耳鼻科受診を促すべきか、また音声診察のため耳鼻科受診を勧める場合に実際どのような診察が行われるのかなど、実際の事例をもとに解説を行いました。音声を専門とする耳鼻科医が勤務先にいない言語聴覚士や言語教室の教員にとって、現場での音声に関する課題への対応について、疑問解消の一助となる講座となりました。


参加者からの質問(一部抜粋)

  • 声がれ(小児嗄声)の場合、声量を小さくするなど指導して、どのくらいの月日の経過を待てばよいでしょうか。会話に支障を来す程度でなければ、耳鼻科受診を勧めなくても良いのでしょうか?
  • 自閉スペクトラム症の特性があるお子さんの中に、異常に高音だったり声量が乏しい方がいますが、音声障害に含まれるのでしょうか。嗄声も含めて、小児音声障害に対する具体的な 訓練方法がありましたら、ご教示いただきたいです。


参加者の声(一部抜粋)

  • 音声障害に関わるDrのお話を聞く機会があまりないのでてとも良い機会になりました。
  • 非常に勉強になりました。地域差もあるのでしょうが、正直なところ、大人で音声を診ていただきたいときにも耳鼻咽喉科を探すことの難しさを常に感じております。
  • 音声外来が増えてきていたり、耳鼻咽喉科や歯科口腔外科にSTが増えてくるなど、少しずつ変化していっている過渡期だとは思うので、少しずつ少しずつとは思いますが、情報をこれからも集めて連携を取れる体制が増えてくると良いなと感じます。
  • 音声外来の実際を医師の先生から、しかも小児を中心に伺えたので参考になりました。成人と比較して考えることもできたので、良かったです。本日はありがとうございました。
  • 声帯結節疑いのある子さんの親御さんに、耳鼻科受診を勧めても受診に至ることが少なく、どう伝えれば良いものか悩んでいました。今日のお話を伺い、私自身も知識を深めることができたので、それを元に親御さんにも説明をしていきたいと思います。
  • 小児分野での音声外来について、事例を取り上げながら説明いただけたので、とてもわかりやすかったです。
  • 動画が豊富で手術例なども分かりやすく、成人に関係する事も学ぶ事ができて良かったです。

録画配信について

本講座は、録画配信を行っています。
公開期限:2025729
詳細・お申し込み:Peatix URLhttps://20250525-1video.peatix.com/

団体紹介

私たちは、いつの間にかことばを覚え、多くの方は、特別なことをしなくても56歳頃には母国語の発音を獲得しますが、

  • いわゆる“赤ちゃん言葉”(「〇〇です」「〇〇でちゅ」、「さかな」「たかな」など)が長く残ってしまう方
  • 日本語の音にはない発音の癖(異常構音)をもつ方
  • 生まれつきのお口の形(口唇口蓋裂や舌小帯短縮症など)や外傷、口腔がんの治療の影響等で、発音の獲得に援助が必要な方
  • 発音・滑舌の違和感を抱えたまま大人になった方

もいらっしゃいます。

発音・滑舌改善のサポートを希望される場合、医療機関、自治体や学校等に設置されたことばの教室などが利用可能です。

しかしながら、地域によってはお住まいの市区町村内にサポートを受けられる施設がなかったり、施設の利用時間が限られているためにお仕事の都合や、不登校などの心理的な障壁、海外転勤等で近隣に施設がない、などの理由で、既存の施設の利用が難しい方もいらっしゃいます。

また、近隣の施設のことばの教室の先生が足りない場合もあります。

私たちは、どこにいても、言語聴覚士による専門的な援助が受けられる体制づくりを目指しています。

お問合せ

メールアドレス:info@kotoba-support-net.org
 

リンク先はPR TIMESというサイトの記事になります。


 

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