2026.10.05

9月29日は「リハビリテーションを考える日」。
リハビリには、立つ・歩く・座るなどの動きを支える「理学療法」、手や指を使う動作などを支える「作業療法」、そして話すことや食べることなどを支える「言語聴覚療法」があります。
今回は、その中でも「話す」「聞く」「食べる」といった、日常生活に欠かせない機能のリハビリを担う「言語聴覚士」の仕事を取材しました。
言語聴覚士はどんなリハビリを行う?

言語聴覚士は、患者の状態に合わせて、さまざまな検査や訓練を行います。
例えば声の検査では、できるだけ長く声を出してもらい、声の長さや性質を確認します。さらに、唇や舌がきちんと動いているか、発音にゆがみがないか、正確な速さで発音できているかなどもチェックします。
こうした検査結果から患者の状態を把握し、一人ひとりに合ったリハビリの方法を考えていきます。
「聞こえ」の検査では子どもへの工夫も

言語聴覚士が関わるのは、声や発音だけではありません。
聞こえに関する検査も、仕事のひとつです。
特に小さな子どもの場合は、長時間集中することが難しかったり、検査そのものを怖がったりすることもあります。そのため、年齢や様子に合わせながら検査を進めていきます。
大人から子どもまで、幅広い世代と関わるのも、言語聴覚士という仕事の特徴です。
「食べる」「飲み込む」も言語聴覚士の仕事

言語聴覚士が担当する大切な分野のひとつが、「嚥下(えんげ)」です。
嚥下とは、食べ物や飲み物を口から飲み込み、胃へと送り込む一連の動作のことです。
検査では、食べ物や飲み物がきちんと食道へ進んでいるかなど、飲み込むときの状態を確認します。

本来、食べ物は食道へ進みますが、誤って気管に入ると「誤嚥」につながります。なかには、食べ物などが気管に入っても咳が出ない場合もあるため、検査で状態を確認することが重要です。
また、飲み込む力に合わせて食事の形を変えるなど、患者が「食べる」ことを続けられるようサポートします。患者の状態に合わせながら、食事の楽しみを支えることもリハビリの大切な役割です。

リハビリ前は飲み込みに課題があった患者も、1カ月後には以前よりスムーズに飲み込めるようになっていました。日常生活での取り組みも含めてリハビリを続けたことで、状態が大きく改善したそうです。
できなかったことが、少しずつできるようになる。その変化を患者と一緒に積み重ねていくことも、言語聴覚士の大切な役割です。
記事のポイント!
難聴や聴覚障害とも深く関わる「聞こえ」の検査をはじめ、声や発音、食べ物を安全に飲み込む嚥下まで支える言語聴覚士の仕事を紹介しています。子どもの検査では年齢や様子に合わせて進めるなど、一人ひとりに応じたリハビリの実際が分かる記事です。
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気になる症状がある場合は
聞こえに不安がある場合は、早めに耳鼻咽喉科への相談をおすすめします。
