アルツハイマー病などが原因の認知症を防ぐには、若いころからの教育歴や健康的な生活を続けることが大切だとわかってきた。
専門家でつくる英医学誌のランセット委員会は2020年、世界の研究や文献を分析した。報告書では、認知症を招くリスク要因として、45歳未満での教育不足や、45歳以降の難聴や頭のけが、運動不足、喫煙、うつ、社会的孤立など12項目を提示。これらを改善することで、世界の認知症の約40%を予防したり発症を遅らせたりすることができるとまとめている。
いつでも、誰でも取り組みやすいのが運動だ。
中でも、頭を使うと同時に体を動かすと、認知機能が改善すると注目されている。
神戸大学の名谷キャンパス(神戸市)の体育館に5月末、50代から80代の十数人が集った。
ヨガインストラクターの有田佳子さんの指導のもと、足踏みをしながら「1、2、3」と数え、3、6、9……と3の倍数の時には横にステップし、4の倍数では手を上げるといった「二重課題」に挑んだ。
認知症にならないようにと、妻(79)と参加した神戸市内の男性(84)は「二重課題は難しくて1人ではできないが、ここで教えてもらって、少しずつできるようになってきました」と話した。
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