安河内敬志 2025年12月11日 10時45分

警察官不在時に掲示されるQRコードが載った案内(見本)=奈良県警提供
聴覚障害がある市民が警察に通報できる手段を増やそうと、奈良県警は今月から、県内全ての交番や駐在所(74交番、66駐在所)で、手話通訳者を介した新たな対応を始めた。警察官が不在で、筆談などができない時に、通報者のスマートフォンの画面越しに手話でやりとりしてもらう。管轄する署が通訳してもらいながら内容を聞き取るという。
導入したのは、警察庁が推奨しているサービス「手話リンク」。警察官らが交番などを不在にする時、出入り口付近に専用のQRコードを掲示し、通報者はスマホやタブレット端末をかざすと、テレビ電話で手話通訳者とつながる。通訳者は署と連絡を取り、「同時通訳」をしていくという仕組みだ。
県警地域課によると、24時間態勢で通報を受け付け、通話料は県警が負担する。事前インストールは不要。手話リンクは一般財団法人「日本財団電話リレーサービス」が提供しており、警察では11月に神奈川県警が初めて導入したという。
聴覚障害者の通報手段はほかにも、文字でのやりとりや画像の送信が可能な「110番アプリシステム」や専用ファクス(0742・27・1110)がある。
県警地域課は「不在時の連絡手段が改善される。積極的に利用してほしい」と話している。
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