難聴のなでしこ、夢は世界一 笹井一愛、次は自分が勇気を―サッカー

難聴のなでしこ、夢は世界一 笹井一愛、次は自分が勇気を―サッカー

時事通信 編集局
2026年01月20日15時30分配信

U20(20歳以下)女子ワールドカップ(W杯)、1次リーグのガーナ戦でゴールを決めて喜ぶ笹井=2024年9月、ボゴタ(EPA時事)

U20(20歳以下)女子ワールドカップ(W杯)、1次リーグのガーナ戦でゴールを決めて喜ぶ笹井=2024年9月、ボゴタ(EPA時事)


 ハンディを背負いながらも夢に向かって努力を続ける。女子プロサッカーのWEリーグでプレーする笹井一愛(ノジマ神奈川相模原)。「なでしこジャパンになって、世界一を経験したい」とボールを追っている。

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 横浜市出身の21歳。先天性の難聴を抱え、普段は相手の口の動きなどで内容を読み取り、コミュニケーションを取っている。サッカーとの出会いは小学1年だった2011年。日本代表(なでしこジャパン)がW杯で優勝した姿を見て、地元の少年団に入った。中学からはノジマ神奈川相模原の下部組織へ。ドリブル突破力を武器にU20(20歳以下)日本代表入り。24年U20W杯では1次リーグで3ゴールを挙げるなど、日本の準優勝に貢献した。

 世代を代表するストライカーに成長した一方で、プレーの妨げになることもある。試合中に監督や仲間が逆サイドなどから発する指示が聞こえない。プレーが切れたタイミングで近くにいるチームメートに内容を確認するなど工夫しながら競技に取り組んでいる。

 苦労がありながらもサッカーが大好きだという思いが自身の支え。ゴールを決めて、後ろを振り返ったときの景色が一番好きだと話す。「その瞬間のためにサッカーをやっている」と屈託なく笑う。

 笹井の精神力の強さに舌を巻くのが、日本男子代表の森保一監督だ。Jリーグ広島時代の同僚の橋渡しによって、昨年12月に相模原市で開催された講演会で笹井と対談。「難しい中でも力強く進んでいる。芯がある」と感心する。

 見据えるのは、幼い頃に憧れた舞台。「勇気を与えられる存在になりたい」。次は自分が同じ境遇の人たちに、輝く姿を見せる。

講演会で対談するサッカー日本男子代表の森保一監督(左)とノジマ神奈川相模原の笹井一愛=2025年12月、相模原市(相模原市提供)

講演会で対談するサッカー日本男子代表の森保一監督(左)とノジマ神奈川相模原の笹井一愛=2025年12月、相模原市(相模原市提供)


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