奈良県田原本町は21日、6月28日から同町窓口に導入している、軟骨の振動で音を伝える「窓口用軟骨伝導聴覚補助イヤホン」のデモンストレーションと、軟骨伝導の仕組みを発見した県立医科大学の細井裕司学長による説明会を開いた。
同町では長寿介護課窓口と介護認定調査の訪問時などに活用。
細井学長は、「自分の聞こえにくさに気づき、対処するためにも、窓口で試してほしい」と呼びかけている。
「軟骨伝導聴覚補助イヤホン」は、軟骨に振動を伝え耳の内側に音源を発生、音を増幅する。
穴や凹凸がなく衛生に保てる▷音が周囲に漏れず個人情報を守れる▷耳穴をふさがず圧迫感がない▷補聴器に比べ安価(個人用は集音器と両耳イヤホンで約3万円)―などの利点がある。
同町によると、県内の自治体では初めて導入。全国では東京の狛江市に次ぎ2例目という。
宇陀市(6月30日〜)や橿原市(6月30日まで試用、7月1日に購入)でも設置している。
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