「ろう者がやる漫才って?」20万いいね「ローワライ」漫画家・雪野朝哉がM-1から学んだこと

「ろう者がやる漫才って?」20万いいね「ローワライ」漫画家・雪野朝哉がM-1から学んだこと

2026.04.04

ローワライインタビュー 後編

前川 亜紀
ライター・編集者
プロフィール

『ローワライ』より ©雪野朝哉/ヤングマガジン

『ローワライ』より ©雪野朝哉/ヤングマガジン


耳が聞こえず、話すことができない"聴覚障害者"の男子大学生が、"健常者"の友人と出会い、才能を発揮、笑いの道に進んでいく……雪野朝哉さんの漫画『ローワライ』は、Xで20万以上の“いいね”を獲得した。

「このクオリティすごい」

「大物作家の覆面なのでは」

と話題になっているが、まだ作者・雪野朝哉さんの素顔はほとんど知られていなかった。2025年12月にメディア初となるロングインタビューを公開、1月26日から「ヤングマガジン」で連載がスタートし、4月6日にKC第1巻が刊行決定。しかも7日と9日には覆面作家の雪野さんがトム・ブラウンの二人などとトークイベントまで開催するという。     

それを記念してインタビューを再編集の上お届けする前編では、雪野さんが仕事を辞め、たった半年で初の漫画作品を書き上げた背景についてお届けした。ここでは、聾唖者×漫才という難しいテーマに取り組んだ理由について聞いていく。

雪野朝哉(ゆきのあした)  

雪野朝哉(ゆきのあした)        

北海道出身、社会人を経て漫画家へ。2023年に『ひまわり』、2024年に『マイダンス』『残心』を発表。2025年『ローワライ』で、第92回ちばてつや賞 優秀新人賞を受賞しデビュー。好物は羊肉。

インタビュー1)デビュー前にXで20万いいねと超話題。異例づくし「ローワライ」覆面漫画家・雪野朝哉の「素顔」はこちら         

「ローワライ」試し読み記事)耳が聞こえなくても漫才ができるのか。Xで20万いいね!雪野朝哉「ローワライ」の力はこちら


「ちばてつや賞」優秀新人賞で号泣

――『ローワライ』は、第92回ちばてつや賞の優秀新人賞受賞を受賞しました。

「大賞を取るために全てを出し切った作品で、描き上げた時の自信もありました。だから絶対に大賞を取れると思っていたんです。しかし、優秀新人賞という結果になってしまった。連絡があった時は、悔しくて号泣して、床をのたうちまわりました。本当に悔しくて、悔しくて……チキショー! って泣いていたんです。あまりにも落ち込み、3日ほど作業デスクに座れなくなりました。半年前のことなのに、今でも思い出すと悔しいです」

――その気持ちも、作品として昇華しそうです。

「そうかもしれません。私は悔しさや怒りを起爆剤にしているところがあります。今後、この悔しさが表現となって出てくるところはあるでしょう。『ローワライ』の主人公・平里(ひらり)も怒り、哀しみ、鬱憤、野心などを笑いとして昇華し、進んでいくキャラクターなので、私の悔しさはどこかで使うでしょうね」

©雪野朝哉/「ローワライ」講談社「ヤングマガジン」

©雪野朝哉/「ローワライ」講談社「ヤングマガジン」

 

記事のポイント!

ろう者が「漫才」をテーマに作品を描く着眼点が新鮮で、聞こえ方の違いがあっても表現や笑いは広がると感じさせます。難聴や聴覚障害をできないことだけで捉えず、コミュニケーションの工夫や可能性に目を向けたくなるのが本文の魅力です。LMH内では、聞こえの状態確認、難聴の基礎知識、対処法、補聴器、音の刺激へのヒントへ自然につなげやすい内容です。

 

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聞こえに不安がある場合は、早めに耳鼻咽喉科への相談をおすすめします。 


原文掲載元はこちら 

https://gendai.media/articles/-/165876 

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