イヤホン難聴?不定愁訴?耳だって年をとる!耳の不調の特効ツボ「聴宮」の押し方

イヤホン難聴?不定愁訴?耳だって年をとる!耳の不調の特効ツボ「聴宮」の押し方

耳たぶを触る女性の耳元

西川尚美
2025-09-06

最近テレビのボリュームが大きくなっていませんか?イヤホン難聴の不安?実は耳も老化するのです。まわりの音や人の話が聞こえになるのってツラい。人とのおつきあいの上で不可欠なコミュニケーションに支障が出てきます。このツボマッサージで予防、緩和を図りましょう!


耳の老化はいつから始まる?


難聴や耳なりがある方は、耳が老化しているかもしれません。イヤーフレイル(ヒアリングフレイル)といって、聴力機能が低下した結果の症状なのかも。そんなときに、このツボ「聴宮」をマッサージしてみてください。まだ自覚のない方も、耳の老化予防に聴宮のツボ押しを始めましょう! 

50代の半ばを過ぎると、耳も衰え始めます。耳は悪くなると後戻りできない感覚器官です。私も実は周りの騒音である音が聞こえにくなったりして家族に指摘されます。雨の日は特に耳がくぐもった感覚になるので、このマッサージをします。


<耳の構造と機能>


⚫︎3つの耳の構造

1. 外耳・・・音を収集します。
2. 中耳・・・鼓膜で音の振動を受け、内耳に伝えます。
3. 内耳・・・蝸牛の中に音を感じ取る有毛細胞があります。音の振動を電気信号に変換し脳へ伝達されます。

イラスト「耳の構造」

この有毛細胞は、摩耗でどんどん少なくなってしまいます。しかも一度、細胞が死んでしまうと再生しません。いまある有毛細胞を保つことが大切なのです。

こんな症状ありませんか?

●家族にテレビやラジオの音量が大きいと言われることがよくある
●相手の言ったことを推測で判断することがある
●外出することが億劫になった
●会議や会食など複数人の会話がうまく聞き取れない
●話し声が大きいと言われる
●会話をしている時に聞き返すことが増えた
●大きな声で話かけられてもうまく聞き取れず聞こえたふり     
  (ヒアリングフレイル啓発公式サイトより)


耳のツボ「聴宮」とは?


東洋医学の治療で使われる、ツボの考え方では、「聴宮」が『耳鳴り』・『難聴』の特効薬です。
聴宮を刺激して耳の若返りをいたしましょう! 耳鳴りなどの不調原因の一つは、耳周辺の血行不良とも言われます。ツボを押すと、対応する部位の血行が改善されるため、耳鳴りが治まる可能性があります。このツボは小腸経絡にあります。聴宮の「宮」は君主の庭を意味し、重要な要穴です。

イラスト「小腸経絡」

イラストAC


ツボマッサージの効果


耳鳴り、難聴の緩和:
聴宮を刺激することで、耳周辺の血行を促進し、聴覚神経の働きを助けて耳鳴りや難聴の症状を軽減する効果が期待できます。

顎関節症の緩和:
顎関節の近くにあるため、顎関節症の症状にも効果があると言われています。

美容効果:
血行促進や老廃物の排出を促す効果があり、小顔効果やリフトアップ効果も期待できるとされています。


ツボの探し方

 両手の人差し指を耳珠のすぐ前方に置きます。口を開けると皮膚の下の骨を感じます。
※耳珠(じじゅ):は耳の穴の入り口にある小さな突起した軟骨部分を指します

聴宮

Photo by Naomi Nishikawa 


 押し方

1.  両手の人差し指をそのままの状態で、指の腹でゆっくりと3~5回押します。

両手の人差し指をそのままの状態で、指の腹でゆっくりと3~5回押す

Photo by Naomi Nishikawa 


2.  口を開けたり閉じたりしてマッサージもしましょう。

口を開けたり閉じたりしてマッサージ

Photo by Naomi Nishikawa 


強く押しすぎると痛いので、優しく押すようにしましょう。症状がひどい場合は、すぐに専門の医療機関で受診してください。

聴宮は、耳門(じもん)や聴会(ちょうえ)といった他の耳のツボと併用することで、より効果が高まると言われています。冷えやすい部位でもあるため、温めながら刺激すると良いでしょう。

美容にもよく効きます! 顔全体のむくみ解消やリフトアップ効果も期待できますよ!


AUTHOR
西川尚美

西川尚美

西川尚美 サンディエゴでヨガに出会う。現在オンラインクラスでブレスワーク、陰ヨガ、瞑想、指導者養成講座を開講している。インサイトヨガのサラパワーズ氏、陰ヨガ創始者ポール・グリリー氏に師事。マインドフルネス陰ヨガ指導者養成講座 開講中。YYTT500、全米アライアンス RYT500認定講師 、介護予防運動指導員 著書「朝ヨガ夜ヨガ」宝島社 DVD「陰ヨガ for beauty & healing」

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