デフリンピック出場選手の写真展「懸け橋に」 不自由でも将来必ず道が開ける 関心を持つことで世の中の前進に 鳥取県鳥取市

デフリンピック出場選手の写真展「懸け橋に」 不自由でも将来必ず道が開ける 関心を持つことで世の中の前進に 鳥取県鳥取市

日本海テレビ
2025年9月26日 18:58

鳥取聾学校出身の中村洋三さん

デフリンピック出場選手の写真展「懸け橋に」 不自由でも将来必ず道が開ける 関心を持つことで世の中の前進に 鳥取県鳥取市

耳が聞こえない人、聞こえにくい人のためのオリンピック、「デフリンピック」。11月に東京で開催されるのを前に、出場者などの写真を集めた展示会が9月26日から鳥取市で開かれています。

ボウリングでデフリンピックへの出場が決定している鳥取聾学校出身の中村洋三さん。自転車競技で出場予定の早瀬久美さん。鳥取市の中電ふれあいホールでは、聴覚障害者について多くの人に知ってもらおうと、26日から写真展が開かれています。

会場にはデフリンピックの出場が決定している選手や、過去に出場した人など51点の写真が紹介文とともに展示されています。

写真展を開いたのは鳥取聾学校の元教諭・高田啓一さん。聾学校時代は写真部の顧問として多くの生徒を指導してきました。

9月21日はゴルフの選手として出場する前島博之さんを撮影するため鳥取市のゴルフ場にやってきました。

前島博之 さん
「中学生、高校生の時にお世話になった先生で、私たち聴覚障害者の成長を記録に残してくださっているので、耳が聞こえない人、聞こえにくい人ってどういう人かとか、どんなところで活躍しているかとかを、私たちの代わりに発信してくれているのでとてもうれしいなと思います」

高田さんは、これまで聴覚障害者の暮らしや苦労を伝え理解を広げていこうと、何度も写真展を開いてきました。

高田啓一 さん
「けっこう情報発信はしてきたつもりですけど、なかなか世の中変わらんです。一人でも理解者が増えればなと思って取り組んでおるんですけど。弱い立場の人が簡単に不平不満が言えれるような場所があるといいんですけどね」

こちらが高田さんが撮影した前島さんの写真。3枚の作品がこれまでの実績と共に展示されています。

また、この写真展ではデフリンピックの選手以外にも様々な分野で活躍する聴覚障害者を紹介。

医師として働く今川竜二さん。大学に進学した当時、聴覚障害を持つ同期の医学生は全国に4人だけだったというメッセージが添えられています。

また、こちらは弁護士の水田敦士さん。障害者の権利に関わる分野の仕事を中心に取り組み、大きな裁判も担当したことが記されています。

高田さんは一人一人に連絡を取り、約10年かけて写真を撮影してきました。

高田啓一 さん
「耳が不自由だけどできるんだ、あれもできるしこれもできるし、聞こえないだけだっていう風に思ってもらえると良いですし、耳の不自由な子供たちについてはこういう仕事にもつくことができるし、心配することはない。頑張っておけば将来必ず道は開けるっていうようなことを知ってほしいです」

みんなが関心を持つことで世の中の前進につなげていきたい。高田さんの写真展「懸け橋に」は、9月29日まで鳥取市の中電ふれあいホールで開かれています。

最終更新日:2025年9月26日 19:03


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