2026年4月5日 日曜 午前8:00

福島県泉崎村の中学生だった大野結夢さんの作文が、全国中学生人権作文コンテストで最高賞の内閣総理大臣賞を受賞した。耳が聞こえない母との暮らしから生まれた「人が人を助ける」というメッセージが、静かに共感を広げている。
作文コンテストで福島県初の最高賞
3月19日、福島県庁を訪れた大野結夢さん(当時中学3年生)は、内堀雅雄知事に全国コンテストでの最高賞受賞を報告した。
全国から72万を超える作品が寄せられた「全国中学生人権作文コンテスト」で、大野さんの作文は最高賞である内閣総理大臣賞に選ばれた。福島県からの受賞は初めてとなる。

2026年3月19日 福島県知事への受賞報告
大野さんは受賞した作文について、「私と母の間柄では『人が人を助ける』という風になっているので、そこが世の中にも広まっていってほしいなという思いで書きました」と語った。
報告を受けた内堀知事は「すごいです、すごいですね!本当に。いまお話聞いていて、また感激しました」と称賛した。
「母は一番の心の支え」
受賞作は、『私の母は、耳が聞こえない、私が生まれた時には、すでに聴力を失っていたので、母の耳が聞こえないことは、私にとって特別なことではなかった。』という一文から始まる。
作文は、耳が聞こえなくても口の動きを見て熱心に話を聞いてくれる母への思いを綴っている。
”『どんな悩みや辛いことがあっても、母に話すと、すっと心が軽くなるのだ。私にとって、母は一番の心の支えだ。』”

2026年春 中学校を卒業
大野さんは母・めぐみさんについて、「性格はとても明るくて元気な人。その裏でたくさん悩んできた人でもあると思っています。しっかりしているようで、少し気が抜けている所もあります。そんな所も私は大好きです」と話す。
20代で聴力を失った母の苦労
母のめぐみさんは20代で急激に聴力が落ち、耳が聞こえなくなった。「どこでも『治療法はない』『原因も不明だし治療法はない』と言われて、その当時は本当に怖くて、闇の中さまよっているみたいな、そんな気持ちでした」とめぐみさんは振り返る。
記事のポイント!
耳が聞こえない母を“特別な存在”ではなく、かけがえのない家族として見つめてきた中学生の作文が胸を打ちます。
「健常者が障がい者を助ける」のではなく、「人が人を助ける」という視点が印象的で、聞こえにくさへの理解や向き合い方をあらためて考えさせてくれる内容です。LMH内の「難聴とは?」「聞こえづらいと感じたときの対処法」「音の刺激に悩む方のためのヒント」への導線とも親和性があります。
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