2026/05/12 16:40
パナソニックが、3月末で補聴器事業から撤退したことがわかった。難聴に苦しむ人に向けて半世紀以上にわたって製品を販売してきたが、近年は業績が低迷し、事業の継続は困難と判断した。当面は、既存の利用者に対するアフターサービスは続けるという。
パナソニックは1959年6月、第1号となるポケット型補聴器「CB―801」を発売した。創業者で当時社長だった松下幸之助氏が、耳が聞こえにくくなった妻のむめのさんのために開発を命じたのがきっかけとされている。
電機大手のノウハウを生かし、82年には耳の後ろの骨を振動させる「骨導めがね型」、83年には胸ポケットに差して使う「ペン型」など画期的な製品を投入した。東京で相談センター「パナトーンプラザ」を設置するなど、国内各地に専門店を設け、販売を拡大した。
だが、近年は、音響機器メーカーなどの新規参入が相次ぎ、競争が激化した。業績が落ち込み、2025年9月には補聴器の製造拠点の一つだった佐賀工場(佐賀県鳥栖市)が閉鎖に追い込まれた。
記事のポイント!
パナソニックの補聴器事業は、創業者・松下幸之助氏が、聞こえにくさに悩む妻・むめのさんのために開発を命じたことから始まりました。1959年の第1号機発売以降、骨導めがね型やペン型など、時代に応じた製品を展開してきましたが、近年は新規参入による競争激化や業績低迷を受け、事業撤退に至りました。補聴器が単なる機器ではなく、聞こえに悩む人の生活を支える存在として歩んできた歴史が伝わる記事です。
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原文掲載元はこちら
https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/news/20260512-GYO1T00191/
