【特集】寝転んでも大丈夫!気軽に楽しむ音楽会 好きなように音を楽しんで笑顔に「好き」を探す「音楽療育」【長野】

【特集】寝転んでも大丈夫!気軽に楽しむ音楽会 好きなように音を楽しんで笑顔に「好き」を探す「音楽療育」【長野】

2025年12月13日 15:00

ニュース画面「【特集】寝転んでも大丈夫!気軽に楽しむ音楽会 好きなように音を楽しんで笑顔に「好き」を探す「音楽療育」【長野】」

テレビ信州が子供たちを応援するプロジェクト「マイチャン。スマイルアクション」の特集、齋藤アナウンサーです。
小さな子どもを気軽に連れていけるおとなしくしなくても大丈夫!そんな音楽会を取材してきました。

寝転んでも。靴下を脱いでくつろいでも大丈夫!

上田市でそんな音楽会を開いているのはハウオリ音楽室の丸山理沙子さん(33)です。

この日は、6組の親子が参加。

「音楽を気軽に楽しんでほしい」という思いで企画しています。

丸山さんが営む ハウオリ音楽室。テーマはそれぞれが好きなように音楽を楽しむこと。会では、小さい子どもを対象にリズム遊びや楽器に触れる音楽遊びの時間も。見たことも触ったこともない楽器の登場に子どもたちは興味津々です。

丸山さんは音に触れて楽しく遊ぶことで、子どもたちが自分の「好き」を見つけ音楽の入り口になるような活動もしています。

参加した母
「3人子ども連れてきたんですけどやっぱり普通のコンサートだと大きい声出しちゃいけないとか、泣いたら困るとかそういうところ結構気にして大人も楽しめない。ちょっと気を遣っちゃってというところもある。きょうはちょっとくらい声を出しても安心ですしどうしよう。どうしよう。と思わないで子どもも大人も楽しめたかなっていうふうに思います」

参加した母親
「子供も好きに動いてもいいし曲に参加できるっていうのも楽器に触れさせられるっていうのもとてもいいかなと思いました」

本物の楽器の音を聞かせてみたいけれど周りの迷惑にならないか不安…。そんな親心に寄り添っています。

丸山さん
「寝転がってもいいし固くなってびしって聞いてなきゃいけない音楽会じゃなくてそれぞれが感じるままに音楽を楽しんでほしいなっていう気持ちと保護者さん方も何も心配しないで聞いていただけるとうれしいなと思ってやっています」

そもそも子どもに音楽を聞かせることはどんな効果があるのでしょうか。

安氏洋子准教授
「音を聞くことによって聴覚だけでなく感性が磨かれていくと」

本物の楽器の音を子供たちに聞いてもらう音楽会。そもそも子どもに音楽を聞かせることはどんな効果があるのか。

長野県立大学健康発達学部のこども学科で音楽教育を研究している安氏洋子准教授に話を聞きました。

安氏洋子准教授
「聴覚っていうのは胎生の7か月の時に完成していると言われています。音を聞くことによって聴覚だけでなく感性が磨かれていくというふうに言われているのでいろんな記憶力の向上であったり、そういうものにもつながっていって聴覚だけではなく全部の五感に影響しあうものなので音楽を聞くということは大変大事なことかなと思っております」

ハウオリ音楽室を開く、丸山さんの活動はもう一つ。

それが「音楽療育」です。音楽の力で子どもの心身の発達や心の安定。精神的な成長を助けています。

この日、やってきたのは障がいがあり養護学校に通う5年生の小由紀さん。

「音楽療育」の時間です。

丸山さん
「太鼓をたたいてこんにちは挨拶しようお名前呼びます。 こゆきさん」

音楽療法士でもある丸山さん。これまでに日本音楽療法学会に認定された音楽療法士の数はのべ「3890人」。

更新のため病院や施設で長い期間の実習などが必要で、資格を継続して持つ人は少ないと言われています。

丸山さん
「大学までは芸術学部で音楽を学んでいたんですけれど就職どうしようって3年生くらいで思ったときに授業の中で音楽療法っていう言葉を知って。(音楽療法を)学べば学ぶほど これすごい。やりたい。私この仕事したいってなりましたね」

丸山さんは小学校でマーチングバンドをはじめ中学校では吹奏楽部。高校は音楽科。大学は芸術学部で音楽を学んできました。今は、その後進んだ専門学校で総務の仕事をしながらハウオリ音楽室を運営しています。

丸山さんの人生と音楽は切り離せないものでした。この日、小由紀さんの音楽療育で使った楽器はなんと6種類。

小由紀さんの“好き”を探しています。曲を当てることは、大の得意です。

通い始めたきっかけは以前、丸山さんが勤めていた放課後等デイサービスで初めて音楽療育に触れたことでした。

小由紀さんの母親
「その日の夜に音楽鳴らすおもちゃ自分で鳴らしながら鳴子をやっていたので好きなのかなと思って」

小由紀さんは月に1度、ハウオリ音楽室に通っていて、1年が経ちました。

ここは音楽教室ではなく“音楽室”。

名前にはこんな丸山さんの思いが込められています。

丸山さん
「教室って言っちゃうと音楽を教えるとか音楽療法をどうしてもしなきゃいけないみたいなちょっと固い感じかなと思って音楽室ってその学校の音楽室だったら来てちょっと好きに音楽をやるとか 音楽教室の一歩手前みたいな感じでとにかく楽しくまず音楽に親しむ第一歩として気軽に来てほしいなっていう気持ちで音楽室という名前にしました」

音楽と共に人生を歩んできた丸山さん。子どもたちに音楽を楽しんでもらいたいという強い思いがあります。

丸山さん
「生きていて楽しい時間であってほしいなって。苦しくてもその日つらいことがあっても、音楽室に来てちょっとでも笑顔になって帰ってくれたらうれしいなと思っているのでそういう時間が増やせたらいいなと思っています」

最終更新日:2025年12月15日 14:47


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