盲ろう者の交流会の様子

盲ろう者同士の貴重な交流の場に 全国盲ろう者大会 山陰初・米子市で開催 鳥取県米子市

記事のポイント! 

視覚障害と聴覚障害を併せ持つ盲ろう者にとって、全国の仲間と直接交流し、生活上の悩みや情報を共有できる貴重な大会です。触手話や手のひらへの文字など多様なコミュニケーション方法に加え、医療現場での意思疎通や災害時の不安など、情報保障をめぐる課題にも注目が集まりました。



2026年10月6日 19:24

盲ろう者の交流会の様子

鳥取県米子市で目と耳の両方に障害がある全国の盲ろう者の交流会が開かれました。悩みなどを共有する年に一度の貴重な時間。参加者の思いを取材しました。

参加者
「看護師など医療従事者とのコミュニケーションが入院期間中うまくいかず、もちろん手話もできない看護師ばかりです。その時は手書き文字を使用していただきました」

10月2日から3日間の日程で米子市で行われた「全国盲ろう者大会」。目と耳の両方に障害がある人たちが情報交換などを行う交流会です。コロナ禍により2025年、6年ぶりに開催。今年は山陰で初めて開かれました。

開会式では鳥取盲ろう者友の会・友輪がしゃんしゃん傘踊りを披露。一緒に踊ってもらおうと友輪のメンバーが1つ1つ手づくりしたミニ傘が参加者全員にプレゼントされました。

いくつもの折り目があり、立体的なミニしゃんしゃん傘は目に障害がある参加者が触って楽しめます。会場ではミニ傘を手に鳥取の踊りを体験しました。

広島からの参加者
「友達をいっぱい作って帰りたいと思います」

宮城からの参加者
「盲ろう者の福祉関係、様々な課題が起こっていますので、その1つ1つを解決していけたらと思っています」

全国盲ろう者協会によると山陰で暮らす盲ろう者の数は鳥取県が約70人、島根県が約150人。見え方や聞こえ方の程度は人によって様々で、手話を触って読み取ったり、てのひらに文字を書いて伝えたりしてコミュニケーションを取ります。

会場には最新の点字タブレットを紹介するブースや盲ろう者が制作した手芸作品などを展示したり販売したりするコーナーも設けられました。

鹿児島からの参加者
「みんなが心を込めて作ったものをいっぱい買いました。盲ろう児の子どもたちが作ったものとか」

また、こちらで行われていたのは感触で楽しむしぼり染め体験。

ワークショップ講師 さとうゆきのさん
「これがさわる染めの染料です。これが膨らんで見えない人でも分かる染物になります」

ワークショップに参加した子ども
「たのしかった」

触覚デザイナー たばたはやとさん
「例えば色を自分で選んだ時に、例えば緑色とか青とか赤とかそれが触覚によって多彩な感覚を得られるんですね。でこぼこだったりとか材料の感覚が色々と伝わってきて、そういうものを味わえるのがすごく良いです」

そして、参加者の一番の目的はー。

鹿児島から参加者
「久しぶりに仲間にみんなに会って元気ー?って。直接握手したりするのが一番楽しいです」

年に一度開催されるこの大会で盲ろう者同士が交流し、悩みなどを共有すること。

東京からの参加者
「近況報告みたいなことをお互いにして、元気?とかこの一年どんな風に過ごしてた?とか」

また、会場には鳥取のお菓子や特産品も。その土地ならではの食や文化に触れることもみなさんの楽しみです。試飲や試食をしてお土産品を購入する人の姿が見られました。

全国から約800人が参加した今回の大会。分科会では健康面や災害時など不安の声も聞かれました。

参加者
「私も50代の際に両親が亡くなりました。緊急時に一人で生活しているので、何かが起こった際にとても不安を感じています」

鳥取県の参加者
「災害の時に避難する方法で心配があります。近所の方と相談をして助けてもらう体制ができたので、安心しています」

行政の支援や生活の工夫など情報交換をする貴重な時間となっていました。

全国盲ろう者協会事務局常務理事 橋間信市さん
「盲ろうという障害の特性としてなかなか情報を得にくいということがありますので、こういう大会に参加して、いろんな人の話を聞いたりとか情報交換と交流、全国の仲間との交流、そこですかね」

また笑顔で再会できることを願って。2027年の全国盲ろう者大会は宮城県で開催されます。

 

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原文掲載元はこちら

 https://news.ntv.co.jp/n/nkt/category/society/nkd4dc411e9e97461e968b42c94b6b17fe

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