“耳の聞こえ”が悪いと【認知症のリスク】が増える!?難聴と認知症の深い関係【イラスト解説】

“耳の聞こえ”が悪いと【認知症のリスク】が増える!?難聴と認知症の深い関係【イラスト解説】

【介護マンガ】夢はるか
介護福祉士・漫画家
8/17(日) 5:05

イラスト「補聴器をつけたおじいちゃん」

難聴と認知症には深い関係がある

「最近、なんだか聞こえづらい…」

そんな変化を感じたことはありませんか?

先日、40代の友人が健診で聴力低下を指摘されました。話を聞いているうちに、私自身も以前より子どもの声が聞き取りにくくなっていると気づきました。

実は、耳の聞こえにくさは認知症の発症リスクを高めます。

研究によると、聴力が低下している人は認知症の発症リスクが1.9倍に上昇。また、50歳以上で聴力が落ちている人は、認知機能も低下している傾向があるというデータもあります。

イラスト「聞こえにくい人は認知症に要注意」


対策① 耳掃除はやりすぎない


耳かきは気持ちいいですが、やりすぎは逆効果。耳あかは本来、自然に外へ排出される仕組みがあります。

間違った耳掃除は耳あかを奥に押し込み、聞こえを悪化させる原因になります。

私は介護現場で、耳鼻科受診に付き添ったときに、10センチ近い長さのあるスルメイカのような耳あかが取れ、一気に聞こえが改善した方を実際に見たことがあります。

耳掃除は月1回程度、綿棒で入口を軽く整えるだけで十分。違和感があるときは耳鼻科で安全に除去してもらいましょう。

イラスト「適度な耳掃除」


対策② 補聴器をためらわず使う


耳が遠くなっても補聴器を使わないと、認知機能の低下が進みやすくなるという研究結果があります。

一方、補聴器を長期使用することで認知機能が改善する可能性も報告されています。

デイサービス勤務時、利用者宅から大音量のテレビ音が聞こえてきたことがありました。

聞こえにくさは会話の減少や孤立感を招き、社会とのつながりを弱めます。

耳の聞こえが明らかに悪くなったら、早めに補聴器の利用を検討しましょう。

イラスト「補聴器を使う」


耳と脳、両方の健康を守るために

耳の健康は脳の健康にも直結します。聴力の低下を放置せず、正しい耳ケアと補聴器の活用で、認知症予防につなげましょう。

参考図書(介護予防や認知症介護の工夫を、漫画でわかりやすく紹介しています)

【マンガで解説】認知症の人の気持ちと接し方がわかる本

夢はるか 著 小坂直樹 監修 大和出版


【関連動画】


※本記事は、介護福祉士としての専門的知見に基づき情報提供を行っています。

参考法令(抜粋):社会福祉士及び介護福祉士法(第2条の2)介護福祉士とは専門的知識および技術をもって、身体上または精神上の障害がある方の状況に応じた介護および、その方と介護者への介護に関する指導を行う者をいう。


【介護マンガ】夢はるか

介護福祉士・漫画家

著書:【マンガで解説】認知症の人の気持ちと接し方がわかる本(大和出版)好評発売中。通所介護(老人デイサービスセンター)や訪問介護(ホームヘルパー)の現場で15年以上働く介護福祉士。マンガやイラストで認知症の知識や介護のコツをわかりやすく伝えます。


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