2026年10月19日 13時30分 Medical DOC

聴力検査の結果は、オージオグラムのどこを見て判断すればよいのでしょうか。メディカルドック監修医が、聴力検査の結果の見方を解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「聴力検査の結果」はどう見れば良い?測定方法や疑われる病気について医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
木村 香菜(医師)
名古屋大学医学部卒業。初期臨床研修修了後、大学病院や、がんセンターなどで放射線科一般・治療分野で勤務。その後、行政機関で、感染症対策等主査としても勤務。その際には、新型コロナウイルス感染症にも対応。現在は、主に健診クリニックで、人間ドックや健康診断の診察や説明、生活習慣指導を担当している。また放射線治療医として、がん治療にも携わっている。放射線治療専門医、日本医師会認定産業医。
聴力検査の測定方法
聴力検査にはいくつかの測定方法がありますが、ここでは主に健康診断で行われる会話法聴力と選別聴力検査についてご紹介します。
会話法聴力
医師の問診中に、会話の聞き取りに支障がないかどうかを判断します。検査は問診中に自然に終了し、日常会話に問題がない場合は「所見なし」とされます。
選別聴力検査
日常生活において聴力に支障がないかどうか調べる検査です。検査はオージオメーターと呼ばれる機械を用いて、防音室もしくは静かな部屋の中で行われます。
左右それぞれの耳について、30dBの1,000Hzの検査音、40dB(雇用時健診では30dB)の4,000Hzの検査音を聞き、聞こえているかどうか確認します。聞き取れた場合は「所見なし」、聞き取れなかった場合は「所見あり」と判断されます。
聴力検査の結果の見方
会話法聴力、選別聴力検査では「所見なし」または「所見あり」として結果が記載されます。選別聴力検査では、4種類の音に対してそれぞれの結果が記載されます。
聴力検査の基準値・正常値
正常値は「所見なし」です。または数字表記される場合に1000Hzでは30dB以下、4000Hzでは30dBもしくは40dB以下であれば正常値・基準範囲内となります。
正常聴力の定義は平均聴力レベルで25dB未満とされていますが、健診を行う環境も考慮して上記のように定められています。
聴力検査の結果で「マイナス」表記されている理由
聴力検査を受けた時、検査の種類によっては聞き取れた音の大きさを表す「dB(デシベル)」の数値にマイナス表記されることがあります。これは聞き取れた音の大きさの最小値が表記されるためです。
「数値が小さいほど小さな音を聞き取れた」ということで、もし聴力検査の結果がマイナス表記の場合、かなり小さな音が聞き取れた、と解釈できます。
「聴力検査の見方」についてよくある質問
ここまで聴力検査の見方について紹介しました。ここでは「聴力検査の見方」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
聴力検査の正常値はどれくらいですか?
木村 香菜 医師
所見なし、あるいは1000Hzでは30dB以下、4000Hzでは30dBもしくは40dB以下です。
聴力検査の表の見方について教えてください。
木村 香菜 医師
耳鼻科などで聴力検査を行った場合、「オージオグラム」と呼ばれるグラフのような表が結果として提示されることがあります。縦軸は音の大きさ(dB)、横軸は音の高さ(Hz)からなっており、どの高さの音でどれくらいの大きさが聞き取れたかを示したものです。右耳は○、左耳は✕で表されます。どの高さで聞こえにくいのか、左右差があるかどうか、といった情報が視覚的にわかりやすくなります。
まとめ聴力検査の結果の正しい見方を知ろう
聴力検査の方法は様々ですが、結果の見方としては「所見なし」が正常となります。もし「所見あり」となった場合、そのままにせず耳鼻科を受診して詳しい検査を受けることをおすすめします。早めに治療を始めれば聴力が回復する可能性が高まるためです。また、自分で聞こえについて自覚症状がなくても、「最近耳が遠い」と周囲から指摘された場合も耳鼻科で相談するといいでしょう。
関連ページ
聞こえが気になる方は、以下のページも参考にしてください。
今の聞こえの状態を簡単に確認したい方へ
▶ 聞こえづらいと感じたときのセルフチェック
難聴の原因や種類を整理したい方へ
▶ 難聴とは?(原因・症状・種類)
まず何をすればよいか知りたい方へ
▶ 聞こえづらいと感じたときの対処法
補聴器の基本を知りたい方へ
▶ 補聴器の種類と選び方
気になる症状がある場合は
聞こえに不安がある場合は、早めに耳鼻咽喉科への相談をおすすめします。
原文掲載元はこちら
https://news.livedoor.com/article/detail/32606423/
