自閉症のバービー登場--手元にはハンドスピナー、リアルを追求

自閉症のバービー登場--手元にはハンドスピナー、リアルを追求

Gael Cooper (CNET News) 翻訳校正: 編集部2026年01月14日 06時25分

 ゆったりとしたドレスの素材感から、付属するデジタルデバイスの細部に至るまで。自閉症当事者コミュニティの声を取り入れ、徹底的に「リアル」を追求したバービーが誕生した。

ノイズキャンセリングヘッドホンを装着した初の「自閉症バービー」。手元にはフィジェットスピナーと、意思疎通を助けるAACアプリを表示したタブレットを持つ(出典:Amazon/CNET)

 ノイズキャンセリングヘッドホンを装着した初の「自閉症バービー」。手元にはフィジェットスピナーと、意思疎通を助けるAACアプリを表示したタブレットを持つ(出典:Amazon/CNET) ※クリックすると拡大画像が見られます


 玩具大手の米マテルは、同社初となる自閉症の特性を持つバービー人形を発表した。最大の特徴は、自閉症の子供たちが日常生活で活用するさまざまなツールが、象徴的な「バービーピンク」のアクセサリーとして付属している点だ。

 例えば、聴覚過敏による「感覚の過負荷」を防ぎ、周囲の雑音を遮断するためのノイズキャンセリングヘッドホン。さらに、指先で回すことで刺激を与え、ストレス緩和や集中力向上に役立てる「フィジェットスピナー」も用意された。また、発話によるコミュニケーションが困難な場合に、シンボル(絵記号)を用いて意思を伝える「拡大代替コミュニケーション(AAC)」アプリを表示したタブレットも同梱されている。

 マテルのドール部門グローバル責任者、ジェイミー・サイギルマン氏は今回の発表に際し、「バービーは常に子供たちが目にする世界を映し出す鏡でありたいと考えています。その継続的な取り組みの一環として、初の自閉症バービーを導入できることを誇りに思います。すべての子供がバービーの中に自分自身を見出す権利がある。この人形は、玩具売り場におけるインクルージョン(包摂)のあり方を広げる一歩になるはずです」と述べた。

 開発にあたっては、当事者が運営する非営利団体「自閉症セルフアドボカシーネットワーク(ASAN)」と18カ月以上にわたって緊密な連携を図ったという。


当事者の身体的特性や「感覚」に寄り添った設計


 こだわりは付属品にとどまらず、人形本体の設計にも及んでいる。肘や手首には、従来のモデルより自由度の高い関節を採用した。これは、当事者が興奮を表現したり感覚を処理したりする際に行う「スティミング(自己刺激行動)」や、手をひらひらさせる「ハンドフラッピング」といった特有の動作を再現できるようにするためだ。

多様な個性を表現する「ファッショニスタ」シリーズ。これまでにダウン症、1型糖尿病、視覚障害などをテーマにしたドールも登場している(出典:Mattel)

多様な個性を表現する「ファッショニスタ」シリーズ。これまでにダウン症、1型糖尿病、視覚障害などをテーマにしたドールも登場している(出典:Mattel)
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 表情についても、視線をあえてわずかに横へ逸らしている。これは「当事者の中には、相手と直接目を合わせることを避ける人もいる」という特性を反映したものだという。

 また、ファッションの面でも自閉症特有の「感覚過敏」への配慮が光る。着用している紫色のドレスは、肌への接触を最小限に抑えるため、ゆったりとしたAラインのシルエットと短袖を採用。足元はバービー定番のハイヒールではなく、安定感があり動きやすいフラットソールのシューズを選定した。

 この新型ドールは、多様性をテーマにした「ファッショニスタ」シリーズのラインアップに加わる。同シリーズではすでに、1型糖尿病、ダウン症、視覚障害などを代表するドールが展開されている。マテルは発売を記念し、全米の小児病院へ1000体のドールを寄付する予定だ。

 価格は、米TargetおよびWalmartのオンラインストアで11ドル、米Amazonでは11.87ドル。すでに販売を開始している。

ダウン症のバービー人形(Amazon)

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この記事は海外Ziff Davis発の記事を4Xが日本向けに編集したものです。


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