2026年4月26日 10時47分 掲載 2026年4月26日 11時39分 更新

「聞き取り困難症」の男性が騒音を低減するために普段から使用しているイヤホン
4月に始まった自転車の交通反則切符(青切符)制度で、聞き取りに困難がある人から不安の声が上がっている。騒音低減機能付きのイヤホンを装着する場合があり、外見で違反が疑われてしまうからだ。デザイン性を重視したイヤホンのような補聴器も普及し、メーカーは当事者が警察官に提示する説明カードを配布。支援団体も懸念を示し、合理的配慮を求めるなど対応が広がる。
「イヤホン着けているよね。危険だからだめだよ」。大阪府の男性会社員(45)は2年前、自転車で移動していると警察官に注意を受けた。
男性は聴力検査では異常が見つからないのに、騒音下での聞き取りが難しい「聞き取り困難症(LiD)」の当事者。音楽を聴いていたわけではなく、安全な走行のため騒音を低減するノイズキャンセリング機能で音を聞き取りやすくしていた。ただ、LiDは2024年に国内で初めての診断指針ができたばかりで、警察官も理解していない様子だったという。
男性はその後も同様の経験が続き、今では説明のために診断書のコピーを全ての外出用カバンに入れている。
記事のポイント!
自転車の交通反則切符制度が始まり、騒音低減機能付きイヤホンを使う聞き取り困難症の人から不安の声が上がっています。音楽を聴くためではなく、安全に周囲の音を聞き取りやすくするための使用であっても、外見だけで違反と疑われる可能性があります。補聴器や聴覚支援機器の形が多様化する中で、見た目だけでは判断できない聞こえの困難への理解が求められています。
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