2026.10.01

400mハードル走で日本新記録を出した石本選手=日本デフ陸上競技選手権大会
「第23回日本デフ陸上競技選手権大会」と「第6回日本デフジュニア・ユース陸上競技選手権大会」が9月22日・23日、平和堂HATOスタジアム(彦根市松原町)で開催された。

サインエールを送る観客=日本デフ陸上競技選手権大会
主催は、デフ陸上競技の普及・振興を図る一般社団法人「日本デフ陸上競技協会」。これまで東京や大阪、沖縄など全国各地で開催され、滋賀県での開催は初めて。出場できるのは耳が聞こえない、または聞こえにくい選手で、今年は海外からも選手を招いた。聴力の差が結果に影響しないよう、競技中は補聴器などを全て外すことになっている。
競技場には日本手話の手話通訳者のほか、海外選手向けに国際手話の手話通訳者も配置した。スタートの合図には、ランプの色で知らせる「スタートランプ」を使う。会期中にはスタートランプを使った徒競争の体験時間も設けた。守山市から参加し、自身も難聴があるという小学2年の加藤玲子さんは「ちょっと難しかったけど楽しかった」と話していた。
大会では日本新記録や世界記録が複数生まれた。岡山大学から参加した石本龍一郎さんは、男子400メートルハードル走で52.85秒の日本新記録を達成。勝因について、石本さんは「一番大きかったのはチームメート。岡山大学のみんなが一つの目標に一致団結し、温かい雰囲気で取り組んできた」と振り返る。
観客席からは、オレンジ色の手袋をつけ、手の動きで応援を伝える「サインエール」が送られた。長距離など2種目に出場し、メダルを獲得したギリシャのヤニス・トロシアン(Giannis Torosian)選手は「主催者も参加者も温かく迎えてくれた。招待してくださったことに感謝している」と話す。
記事のポイント!
耳が聞こえない、または聞こえにくい選手が競うデフ陸上では、聴力の差が結果に影響しないよう競技中は補聴器などを外し、光で合図するスタートランプを使います。難聴や聴覚障害のある選手を手話通訳やサインエールが支える中、日本新記録や世界記録が生まれた大会の熱気が伝わる記事です。
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