65歳から増加する「加齢性難聴」。名医が教える「耳スクワット」と「耳介マッサージ」

65歳から増加する「加齢性難聴」。名医が教える「耳スクワット」と「耳介マッサージ」

65歳から増加する「加齢性難聴」。か行、さ行、は行が聞き分けにくかったり、会話が聞き取りにくかったり、かみ合わなかったり...もしかしたらその症状は、そのせいかもしれません。今回は、川越耳科学クリニック院長坂田英明(さかた・ひであき)先生に、「聴力を保つスクワット&体操」を教えてもらいました。
この記事は『毎日が発見』2022年6月号に掲載の情報を再構成したものです。

耳たぶを上下に引っ張る動きを示したイラスト
65歳から増加する「加齢性難聴」。名医が教える「耳スクワット」と「耳介マッサージ」
(毎日が発見ネット)


耳はとても小さく繊細な器官で、血流やリンパ液の流れが悪いとどんどん衰えていきます。
簡単にできる体操やマッサージで血流を改善し、耳を鍛えましょう。


有毛細胞を活性化させる耳スクワット
【30分に1回】
30分ごとにいすから立ち上がると、内耳にある「耳石」が動いてその下にある有毛細胞を刺激し、活性化させます。
NASA(アメリカ航空宇宙局)でも宇宙飛行士に推奨している運動です。

1. 座りっぱなしの状態が続いたら...

椅子に座る女性のイラスト

2.いすから立ち上がる

椅子から立ち上がる女性のイラスト

立ち上がるときに頭が動いて耳石を刺激する

3.ただ立ち上がるだけでOK

椅子の前で立つ女性のイラスト
左腕を伸ばし右腕でストレッチする女性のイラスト

立ち上がったときに軽く体を動かすとより効果的


内耳を鍛える「1分しこ踏み」
【1日2セット】
片足を上げて頭や体を傾かせることで、平衡感覚をつかさどる三半規管や耳石に刺激を与え、音の振動を脳に伝える内耳の有毛細胞を活性化させます。めまいの改善にも効果的。

(1)つま先を外側に向け、両足を大きく開く

両手を両ひざの上に置き、つま先を外側に向け、両足を大きく開く女性のイラスト

(2)片足を上げ、もう片方の足に重心をかけ、約2秒間キープ

しこを踏むように左足を持ち上げる女性のイラスト

(3)上げた足を下ろすときに同時に腰を落とす

上げた足を元に戻す女性のイラスト

(4)もう片方の足で同様に行う

次は右足を上げる女性のイラスト

(1)〜(4)×5回で1セット。1日2セットを行いましょう。


耳の血流を促す「耳介マッサージ」
【1日1回】
耳介(外に飛び出している、一般的に「耳」といわれる部位)をまんべんなくもんで、耳周辺の血流を改善します。血流が良くなることで、耳の奥まで酸素と栄養が行き渡ります。

耳たぶを上下に引っ張る動きを示したイラスト
1.右手で右耳、左手で左耳の耳介の上部を持つ。持ち方は、耳介の後ろは親指で、耳介の前は人さし指の側面で押さえるように。

2.上から下、下から上へ、痛気持ちいいと感じる程度の力でまんべんなくマッサージする。


取材・文/岡田知子(BLOOM) イラスト/サノマキコ

<教えてくれた人>
川越耳科学クリニック院長
坂田英明(さかた・ひであき)先生

埼玉医科大学卒業。帝京大学医学部附属病院耳鼻咽喉科助手、ドイツ・マグデブルク大学耳鼻咽喉科などを経て2015年より現職。著書に『あぶない! 聞こえの悪さがボケの始まり「 耳」を知る、治す、鍛える』など。


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