デンマークの成人ユーザーの新しい補聴器への適応と補聴器の調整

デンマークの成人ユーザーの新しい補聴器への適応と補聴器の調整

目的
本研究の目的は、新しい補聴器(HA)への適応に要した時間と、1年以上のリハビリテーション期間中に行われたHA 調整のタイムラインが自己申告の HA 結果に及ぼす影響を理解することを目的としました。

方法
標準化されていない質問票を用いて690人のHAユーザーから収集した、新しいHAに慣れるまでにかかった時間と1年間のリハビリにおけるHAの調整に関する自己報告を分析しました。
自己報告によるHAアウトカムとして、音声、空間、聴覚の質に関するアンケートの短縮版と補聴器の国際アウトカム インベントリが使用されました。

結果:690人の参加者のうち、442人(64%)が2ヶ月以内にHAに慣れました。
HAに全く慣れなかった参加者は91名(13%)で、そのうち74名(81%)は初めてHAを使用した人でした。
84名(12%)の参加者は、最初の装着後、HAの調整を受けませんでしたが、49名(7%)の参加者は、1年間のリハビリ中に4回以上HAの調整を受けました。
390名(57%)の参加者は、2ヶ月後のフォローアップ訪問時にのみHAの調整を受け、機会があれば調整する意向を示していました。
ステップワイズ重回帰の結果は、HAに慣れることと、複数回HAを調整したことが、自己報告したHAの結果に有意な影響を与えることを示しました。

結論
この研究から、長期的な自己報告による HA 結果を得るには、HAに慣れ、最小限の回数で調整することが重要であることが示されました。

リンク先はASHAWIREというサイトの記事になります。(英文)
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