この研究結果は、生後12ヵ月の「パンデミックベビー」を分析した先行研究を補足するものである。
この新しい研究では、パンデミック初期に生まれ、戸締まり中の乳幼児期を経験した子供たちの発達を、パンデミック前に生まれた子供たちと比較している。
ほとんどの発達のマイルストーンは2つのグループ間で同等であったが、この研究は、継続的なスクリーニングと将来の支援のための資源配分の必要性を示した。
重要な事実
1.パンデミックによって生まれた子供とパンデミック前に生まれた子供との間に、コミュニケーション能力におけるわずかな違いを除いて、発達と行動に関して有意差はないことが明らかになった。
2.2歳までに、パンデミックによって生まれた子ども(11.9%)は、パンデミック前に生まれた子ども(5.4%)に比べて、コミュニケーション領域で発達上の懸念があるとして標準化されたカットオフ値を下回った。
3.CORAL Studyと名付けられたこの研究には、RCSI、Children's Health Ireland(CHI)、University College Corkの研究者が参加し、アイルランドのダブリンにあるTemple Street Hospital FoundationとスイスのジュネーブにあるClemens von Pirquet Foundationの資金援助を受けている。
出典 RCSI
RCSIの研究者が参加した研究により、COVID-19パンデミックの初期に生まれた赤ちゃんのごく一部は、2歳の時点でコミュニケーション能力にギャップがあり、追加的な支援から恩恵を受ける可能性があることが判明した。
Archives of Disease in Childhood』誌に掲載されたこの研究は、昨年行われた生後12ヶ月の「パンデミック児」についての研究結果に基づいている。
リンク先はアメリカのNeuroscience Newsというサイトの記事になります。(英文)
