Regeneron Pharmaceuticals社(NASDAQ:REGN)とDecibel Therapeutics社(NASDAQ:DBTX)は本日、聴覚と平衡感覚を回復・改善する画期的な治療法を発見・開発する臨床段階のバイオテクノロジー企業として、RegeneronによるDecibelの買収について、買収完了時に現金で支払うDecibel普通株式1株当たり4ドルで最終合意したと発表しました。
また、Decibelの主要な治験薬候補であるDB-OTOの特定の臨床開発および規制上のマイルストンが特定の期間内に達成された場合、1株当たり最大3.50ドルを現金で受け取る非取引可能な偶発的価値の権利(CVR)を追加することを発表しました。
DecibelとRegeneronは2017年に最初の提携を結び、2021年に延長が発表され、異なる先天性単発性難聴を対象とした3つの遺伝子治療プログラムを開発しています。
DB-OTOは、現在CHORD™臨床試験(第1/2相試験)を実施中で、オトフェリン遺伝子の変異に起因する重度の先天性難聴患者に対し、耐久性のある生理的聴力を提供することを目的とした細胞選択的アデノ随伴ウイルス(AAV)遺伝子治療薬です。
前臨床プログラムには、GJB2関連難聴患者を対象としたAAV.103と、ステレオシリン(STRC)関連難聴患者を対象としたAAV.104があります。
リジェネロンの取締役会共同議長、最高科学責任者兼社長であるジョージ・D・ヤンコプロス医学博士(M.D.、Ph.D.)は、次のように述べています。
「長年の共同研究者であり、その深い科学的知識と難聴患者へのコミットメントで注目されるDecibel社の買収計画を発表できることを嬉しく思います。この稀な先天性難聴の子どもたちに新たな可能性を提供するとともに、より一般的な遺伝性難聴に対応する将来の遺伝子治療の概念実証の可能性を提供します。Decibelの資産と専門チームは、当社の遺伝子医薬品のポートフォリオをさらに強化し、Regeneronが革新的な遺伝子治療と難聴治療の豊富なパイプラインの開発を加速させることを可能にすると確信しています。」
リンク先はアメリカのHearing Trackerというサイトの記事になります。(英文)