デフリンピック競泳 茨が5大会連続 齋藤が3大会連続で代表内定

デフリンピック競泳 茨が5大会連続 齋藤が3大会連続で代表内定

2025年6月29日 21時11分 

茨隆太郎選手と齋藤京香選手


ことし11月に日本で初めて開かれる聴覚障害者の国際大会、デフリンピックの競泳の代表選考会が横浜市で行われ、これまで19個のメダルを獲得している日本のエース、茨隆太郎選手が5大会連続の代表に内定しました。

茨隆太郎選手


東京デフリンピックの競泳の代表選考会は29日、横浜国際プールで行われ、個人種目については、日本デフ水泳協会が設定した派遣標準記録を1種目以上突破することが代表内定の条件でした。

31歳の茨選手はデフリンピックに4大会連続で出場し、得意とする個人メドレーなどで5つの金メダルを含む19個のメダルを獲得しています。

29日の選考会では3種目に出場し、男子200メートル平泳ぎでは日本記録を11秒余り更新する2分19秒45、50メートル背泳ぎでは自己ベストを更新する27秒42をマークし、派遣標準記録を突破しました。

また、前回の大会で金メダルを獲得した200メートル個人メドレーは、3種目めということで「疲れもあった」とみずからの日本記録には及びませんでしたが、2分6秒80でこちらも派遣標準記録を切って、エースの貫禄を示して5大会連続の代表に内定しました。


茨 “日本で開催 ぜひ足を運んで” 

インタビューに答える茨隆太郎選手


茨選手は東京都出身の31歳。生まれたときから聴覚に障害があります。

前回・3年前のデフリンピックのあと引退を考えましたが、東京での開催が決まり、競技を続ける決断をしました。

茨選手は「デフリンピックに出場するための記録を突破できたことはひと安心だ。6種目に出場したいと思っていて、そのすべてで金メダルを取りたい」と意気込みを示しました。

そのうえで、初めて日本で開催される東京デフリンピックに向けて「選手でいる間に日本で開催されるとは思っていなかった。デフリンピックのことを知らない人がまだたくさんいると思うので、ぜひ会場に足を運んでもらいたい。デフアスリートの手話でのコミュニケーションなど、いろいろな世界を見てもらう良い機会になればいいと思う」と話していました。


女子は齋藤京香が3大会連続で代表内定 

齋藤京香選手


女子では、24歳の齋藤京香選手が、前回の大会で金メダルを獲得した100メートルバタフライで1分6秒52の自己ベスト。50メートルバタフライでは29秒38の日本新記録で、ともに派遣標準記録を突破し3大会連続の代表に内定しました。

協会によりますと茨選手と齋藤選手を含めて男女合わせて15人が代表に内定したということです。

東京デフリンピックはことし11月15日に開幕し、競泳など21の競技が行われます。


齋藤 “全種目 自己ベスト更新しメダルを” 

インタビューに答える齋藤京香選手


齋藤選手は山形県出身の24歳。生まれたときから聴覚に障害があります。

前回のデフリンピックで金メダルを獲得したあとは「燃え尽き症候群ではないが、なかなか練習に身が入らなかった」と振り返りますが、去年、練習拠点をデフ競泳の先輩がいる奈良県に移して実力を磨いてきました。

齋藤選手は「派遣標準記録を切れたことに加えて、自己ベストを出すことができた。楽しく練習できていることが結果が出ている要因だと思う」と話していました。

そして、東京デフリンピックに向けて「すごくたくさんの方に応援してもらっているので、プレッシャーを感じて緊張すると思うが、楽しくレースができればいい。全種目で自己ベストを更新してメダルを獲得したい」と意気込みを話していました。


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