新潟放送
2025年12月15日(月) 18:00
バリアフリーのお笑いライブ
そのコンセプトは、耳が聞こえない人も聞こえる人も『一緒に笑う』。
舞台は新潟市西蒲区の巻文化会館です。
一体、どんなライブになったのでしょうか?
開演の3時間前、準備に追われていた主催者の齋藤桂さんはいつになく不安そう…。

「もう不安しかないですね、きょうに関しては」
「芸人さんがすごく作ってくれてるので、絶対ミスがあっちゃいけないなと」
普段のお笑いライブでは、出演者を入れたリハーサルをすることは“ほぼない”そうですが、今回は耳が聞こえない聴覚障害者も一緒に楽しんでらもらうという、異例のライブです。
【や団】
「ここは試しで…」
【齋藤さん】
「伝わりますね。手話をやる人って“動き”で読み取ろうとするので…」
自分たちのお笑いが、聞こえない人にも伝わるか?
入念に確認しながら修正を繰り返します。
【ウエスP】
「新潟は初ですね。ルーマニアは3回行ったことあるんですけど」
「こういう場でもウケるんだぞっていうところを、皆さんに見てもらいたい」

『目で楽しむお笑いライブ』と題された今回のライブは、クラウドファンディングで支援を募り、聴覚障害者30人を無料で招待しました。
会場には手話通訳者2人を配置し、会場案内の張り紙を見やすい場所に貼るなど、運営上の配慮もしています。

【三条市から(手話)】
「どんなお笑いをみせてくれるのかなと、すごく楽しみに待っています」
そして始まったライブ本番

コント師「ロッチ」は、セリフを文字起こしして、鉄板のネタをより視覚的に楽しめるように工夫。
「ウエスP」の体を使った芸は、聞こえなくても充分伝わりますね。

出演者はそれぞれの芸風で会場を笑いの渦に巻き込んでいきます。
始まるまでは不安そうだった主催者の齋藤桂さん(47歳)も、観客の反応に安心した様子で一緒に楽しんでいました。

【新潟市から】
「ろうの人と隣で一緒に見ていたんですけど、けっこう喜んでいましたよ」
「同じ喜びを共有できたので、すごくよかったと思います」
【新発田市から(手話)】
「この場で見たのはすごく感動もしたし、良かったと思います」
「すごく面白かった、すごく楽しかった」
全員に笑いを届けた出演者もまた、観客から温かい気持ちを受け取っていました。
バリアフリーライブのちから

【や団】
「聴覚障害の人たちがみんな喜んでくれて、拍手の手話をみんなやってくれてる、喜んでくれたんだっていうのが伝わったので、めちゃくちゃうれしかったです」
「“表現”をすごくしてくれるからめちゃくちゃ伝わる」
「言葉いらないなって」
「伝えようとするパワーみたいなのを表現してくれるから、それは嬉しいよね」
【ライブを主催した 齋藤桂さん】
「終わりましたね。今回は、ちょっとこう…、ホッとしてる感じですかね」
「一番面白いと拍手で笑う。それがいっぱい出たので、本当に良かったなと」

2024年3月に開催した“耳で楽しむ”ライブに続き、“目で楽しむ”ライブも成功させた齋藤さんは、バリアフリーライブには『楽しいだけじゃない力』があると確信していました。
「聞こえない世界があることをわかってもらう。聞こえない人、もしくは見えない人とかに接することがあったときに、例えばこのライブをきっかけに、ちょっと優しく手を差し伸べられるみたいなものが生まれるといいのかな」

2026年には2度目の『耳で楽しむお笑いライブ』の開催を予定している齋藤さんは、すでにキャスティングなどの準備に向けて走り出しているそうです。
リンク先はTBS NEWS DIGというサイトの記事になります。

