手話に音声を、「こころの通訳者たち」上映会 映画ファンが企画

手話に音声を、「こころの通訳者たち」上映会 映画ファンが企画

ライター・板垣美加2025年2月19日 10時45分

 「音を見えるように 光が聴(き)こえるように」。そんなキャッチコピーのドキュメンタリー映画「こころの通訳者たち」が、山形市緑町1丁目の県生涯学習センター「遊学館」で3月8日に上映される。

 映画は、耳の聴こえない人に演劇の魅力を伝える舞台手話通訳者たちの活動記録に、音声ガイドをつける試みを追ったドキュメンタリー。製作は東京都北区にあるミニシアター「シネマ・チュプキ・タバタ」。同シアターは常時音声ガイドや字幕付き上映を行い、車椅子スペースや親子鑑賞室なども備える日本初のユニバーサルシアターとして知られている。

 上映会を企画したのは、大の映画好きで趣味は全国のミニシアター巡りという山形市在住の田畑優さん(29)だ。「映画ファンとして、すべての人に映画がひらかれていることがうれしかった。また、手話に音声ガイドをつけるという難題に挑む人たちが諦めずに対話を重ねる姿にも胸が熱くなりました」と話す。

上映会を企画した田畑優さん(右)と、シネマ・チュプキ・タバタ代表の平塚千穂子さん=2023年の「仙台短篇映画祭」で、平塚さん提供

上映会を企画した田畑優さん(右)と、シネマ・チュプキ・タバタ代表の平塚千穂子さん=2023年の「仙台短篇映画祭」で、平塚さん提供
写真・図版写真・図版


 シネマ・チュプキ・タバタ代表で、同作にも音声ガイド制作者として出演している平塚千穂子さんへ田畑さんがSNSで感動を伝えたことがきっかけで交流が始まり、今回の上映会へとつながった。

 字幕と音声ガイド付きのバリアフリー上映で、希望者には音声ガイドが聞ける機械を貸し出す。上映後に平塚さんのトークを予定。要約筆記と手話通訳が付く。

 上映会は午後1時から。料金は1千円。チケット取り扱いは八文字屋本店など。問い合わせ先は田畑さんのメール(cocotuyamagata@gmail.comメールする)へ。

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