猫が『飼い主が出かける前に見せる』行動5選!なぜ猫は飼い主の外出を察知できるの?

猫が『飼い主が出かける前に見せる』行動5選!なぜ猫は飼い主の外出を察知できるの?

SHIHO
元動物看護師・猫好きママライター
5/14(水) 20:30

お出かけ前に擦り寄ってくる愛猫

猫の飼い主さんなら、お出かけ前に愛猫が見せる特定の行動に気づいたことはありませんか?

頻繁に鳴いたり、特定の場所でじっと座っていたり……。もしかしたらそれは、飼い主の外出を猫なりに理解しているサインかもしれません。

そこで今回は、猫が飼い主の出かける前に見せる様々な行動と、猫が飼い主の外出を察せる理由ついて解説します。


1.猫が『飼い主が出かける前に見せる』行動5選!

飼い主を見上げる猫


1-1.飼い主の足元にまとわりつく

飼い主が出かける準備を始めると、多くの猫が見せがちな行動の一つが「足元へのまとわりつき」です。

普段はマイペースに過ごしている猫が、突然飼い主の足元を離れなくなってエンドレスにスリスリしてくる…。そんな経験がある飼い主さんは少なくないでしょう。

この行動は、猫の不安や寂しさを表していることが多いです。基本的に猫は「寂しい」という気持ちをもちませんが、ペットの猫の場合は一概にそうとは言えません。

足元にまとわりつくことで自分のニオイをつけるだけでなく、飼い主の移動を物理的に妨げ、「寂しい!出かけないで」というメッセージを伝えているのかもしれません。


1-2.玄関で待機する


出かける準備を始めると、まるで見透かされたように、玄関で待機する猫の姿が目にはいることも。

猫は優れた観察力を使い、日々の生活の中で、飼い主が外出する際には必ず玄関を通ることを学習しています。

そのため飼い主が出かける気配を感じ取ると、先回りして玄関に向かい、外出前の飼い主をスタンバイするのです。

玄関で待機する猫の表情や姿勢は様々で、じっと座ってドアを見つめる子もいれば、落ち着きなく歩き回る子、ドアに手をかけたり引っ掻いたりする子も…。

いずれも猫たちは、「行かないで」という気持ちや、ドアが開いた瞬間に外に出ようと企んでいます。とくに好奇心旺盛な猫や、以前は外猫だった子は、外の世界への興味から玄関で待機しがち。

飼い主は猫が外に脱走しないよう気をつけつつ、猫との一時の別れの儀式を大切にしましょう。


1-3.バッグの中に入るまたは乗る


飼い主が旅行や出勤の準備としてバッグやカバンを出すと、まるで磁石に引き寄せられるように、猫がそのバッグに乗ったり中に入り込んだりします。

これは、猫がバッグやカバンが「飼い主が持って出かける物」だと認識していて、自分の匂いをつけ、「ほかのニオイがつかないようにしておこう」と考えているのかもしれません。

はたまた単純に、バッグの中は狭く囲まれた空間で「隠れ家」のような環境で好んでいるから、たまたま乗っただけの可能性もあります。

なかには、飼い主が外出から帰ってきたばかりのバッグに特に興味を示す猫もいますが、これは外の世界の新しい匂いに興味を持っていたり、自分のニオイを上書きするための行動です。


1-4.いつもより甘えん坊になる


外出前になると、普段よりもベタベタと甘えてくる猫も少なくありません。

抱っこをせがんだり、膝の上に乗って離れなかったり、飼い主にべったりとくっついたり。これは「行かないで!」「かまって~」という気持ちを示しています。

猫は日ごろから飼い主の「外出の準備」を観察し、「もうすぐ離れ離れになる」と理解しているので、ここぞとばかり甘えるのです。

普段は飼い主に興味を示さない猫でも、外出前に甘えた態度を見せることもあります。わたしの1匹の愛猫は、どういうわけか普段はクールなのに出かける間際に甘えモードMAXに…。


1-5.鳴き声が変化する


お出かけ前に猫の鳴き声が変化するのは、猫が飼い主の外出に対して何かを察しているサインです。

普段はあまり鳴かない猫が、飼い主が出かける準備を始めると、「ニャーニャー」と訴えるように鳴いたり、悲しそうな声で鳴いたり。

またなかには飼い主を引き止めようとするかのように、普段よりも大きな声で鳴く猫もいます。

こういった鳴き声は猫の不安や寂しさ、あるいは飼い主に対する愛情を表しているのでしょう。

猫の気持ちを理解し、優しく声をかけたり、猫の不安な気持ちを和らげてあげてくださいね。


2.猫が飼い主の外出を察知できる理由

スーツのボタンを締める男性

猫は非常に観察力が鋭く、飼い主の些細な行動の変化にも敏感な動物。くわえて優れた感覚器官をもち、飼い主の微妙な変化も察知できるのです。

たとえば聴覚。猫の聴覚はなんと超音波の領域(約6万4千ヘルツ)までを聞き取ることができます。

そのため日常生活の鍵の音、靴を履く音、ドアの開閉音など、出かける前の特有の音を聞き取るのはお手の物、しっかり記憶もしています。

さらに猫は日常のルーティンを大切にするので、毎日同じような時間に出かける飼い主の行動パターンを学習し、「この行動の後は飼い主がいなくなる」というパターンを理解しているのです。

たとえば朝食後に特定のバッグを持ち出す、化粧をする、特定の服に着替えるといった行動が「出かけるサイン」として猫の脳に記録されています。

もちろん個体差はありますが、このような猫の能力があるがゆえに、言葉がなくとも飼い主の外出を感じ取れるのですね。


3.まとめ

お出かけ前に擦り寄ってくる愛猫

猫は飼い主が出かける前に様々な行動を見せることで、自分の気持ちを伝えています。

優れた観察力と学習能力を持つ猫は、飼い主の外出パターンをしっかりと把握し、それぞれ独自の方法で自分の思いを表現するのです。

今回ご紹介した行動も、猫が飼い主の外出を察知し、何かをアピールしているサインだと考えてみてくださいね。

一時的とはいえ、猫との別れは寂しいもの。ただし、大げさな別れや再会は猫にとって必ずしも良いとは言えません。猫の情緒が安定するよう、穏やかな接し方を心がけましょう。

リンク先はYAHOO!JAPANニュースというサイトの記事になります。


 

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