2026年8月14日 10時15分
伊東聖

来店した客とスタッフが、手話での会話を楽しんでいた=2026年7月20日午後2時23分、広島県呉市安浦町安登西2丁目、伊東聖撮影
耳の聞こえない人たちが7月、広島県呉市でカフェを始めた。食堂・喫茶店として人気の店舗を、定休日に月に1日だけ借り、飲み物とスイーツを提供する。「聞こえる・聞こえない、手話ができる・できないに関係なく、楽しく交流できる場にしたい」とスタッフは話す。
店名は「くれのてカフェ」。呉市安浦町安登西2丁目の国道185号沿いにある「豆ナ茶屋」の店舗で、毎月第3月曜の午後1~4時に開く。
7月20日にオープンした。ろう者や手話を勉強している人、ジェラートなどをテイクアウトしていく家族連れなどが続々と訪れた。スタッフは、メニューを指さしたり、ホワイトボードを使ったりしながら注文を受けた。
オープンした経緯はこうだ。
障害者の自立支援などに取り組む社会福祉法人「くれんど」(呉市安浦町水尻)内に、聞こえない人たちでつくる「でふらく」というグループがある。「deaf(デフ)」は英語で「ろう者」で、「聞こえなくても楽しく生きる」という意味が込められている。月に1回程度、集まって話をする中で「もっと手話を広めたい」「地域の人たちに、ろう者のことをもっと知ってもらいたい」という意見が出た。
メンバーの中に、大阪や兵庫の手話カフェに行ったことのある人がいて「自分たちもやってみよう」とまとまった。場所は「くれんど」が運営する豆ナ茶屋を使わせてもらうことになった。
2025年11月に一度、試行し、改善すべき点を話し合って、オープンにこぎ着けた。豆ナ茶屋で提供しているコーヒーや紅茶、チョコテリーヌなどを提供する。
スタッフの小野優貴さん(28)は「手話ができなくても、通じるまで何回も確認するし、筆談や身ぶりなどコミュニケーションの方法はいろいろある。もちろん、手話を覚えたい人も大歓迎。手話に少しでも興味を持ち、ろう者のことを知ってもらえるような場になったらうれしい」と話している。
記事のポイント!
「くれのてカフェ」は、ろう者が「手話を広めたい」「地域の人にろう者のことを知ってもらいたい」との思いから始めた月1回の手話カフェです。手話ができなくても、メニューの指さしや筆談、身ぶりなどさまざまな方法でコミュニケーションを楽しめるのが特徴で、聞こえる人も聞こえない人も自然に交流できる場づくりを目指しています。
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原文掲載元はこちら
https://www.asahi.com/articles/ASV8F3RRSV8FPITB007M.html?iref=pc_ss_date_article
