2026/04/01 05:00
耳が不自由な人に身の回りの音を聞き分けて情報を伝える「聴導犬」が、県内で初めて導入された。聴導犬は全国的にも数が少なく、盲導犬と比べると、社会への浸透は十分とは言いがたい状況だ。補助犬育成の支援や啓発活動に取り組む団体は、今回の導入が多くの人にとって「聴導犬のことを知るきっかけになってほしい」と期待する。(荒川紘太)

鶴村さんと聴導犬のグレース(県庁で)
3月15日に聴導犬として正式認定されたのは、2歳の雌犬「グレース」。日本補助犬情報センターなどによると、聴導犬として県内初だという。貸出先は呉市の会社員鶴村美恵子さん(64)で、1月中旬から一緒に暮らしている。
鶴村さんは20歳代半ばに突発性難聴で右耳の聴力を失った。その後、左耳の聴力も低下し、現在では補聴器を使った状態でわずかに聞こえる程度だという。日常生活では、目覚まし時計が使えなかったり、街中で背後から近づく自転車に気付かずにぶつかりそうになったり、苦労が絶えない。
日常生活で音が鳴った際には、グレースは鶴村さんに駆け寄って知らせる役目を担う。鶴村さんは「小さなグレースに、外でも家でも守られているように感じる」と打ち明ける。
記事のポイント!
聴導犬は、目覚ましや周囲の物音などを利用者に伝え、日常生活の安心につながる存在です。この記事では、県内初の導入事例を通じて、聴導犬が果たす役割や、まだ十分に知られていない現状をわかりやすく伝えています。難聴のある方の暮らしを支える方法として、補聴器以外の選択肢にも目を向けられる内容です。
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元記事はこちら
https://www.yomiuri.co.jp/local/hiroshima/news/20260331-GYTNT00235/
