「きこえ」の改善は社会とのかかわりの質を向上させる-家族の気づきも重要-

「きこえ」の改善は社会とのかかわりの質を向上させる-家族の気づきも重要-

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母親の「きこえ」について相談するサライ.jp編集長の町田。「オーディオ・ノバ 中目黒店」店長の富澤さんが今後をアドバイス。

母親の「きこえ」について相談するサライ.jp編集長の町田。「オーディオ・ノバ 中目黒店」店長の富澤さんが今後をアドバイス。


難聴は本人だけでなく、家族にとっても切実な悩みになっている。いつまでも社会とのつながりを保ち、生活の質をよりよくするため、家族で一緒に考えて「きこえ」の質を取り戻したい。


補聴器が生活の質を上げた

ソノヴァ社と『サライ』がタッグを組んで展開する「アクティブライフ プロジェクト」をきっかけに、元『サライ』編集長の小坂眞吾は、昨年から、ソノヴァ社の「フォナック」の補聴器を装用。

「家ではエアコンや換気扇などの常在ノイズが軽減し、きこえが改善されました。電車でも走行音が抑制され、車内での会話が楽になりました」と語り、「きこえ」の質が向上したことを実感している。

日本の難聴と補聴器に関する大規模調査「ジャパントラック2025」でも、補聴器が生活の質(QOL)を向上させたという声が目立つ。実際に所有者の3~5割が「きこえ」の改善を感じており、補聴器が社会活動への参加意欲や自立心の向上、仕事の成功、肉体的健康などに貢献していることがうかがえる。また、使用者の56%が「早く使い始めればよかった」と振り返り、75%は社会生活の快適性が向上したと答えている。

アンケート結果「補聴器所有者の3~5割が「きこえ」の改善を実感


一方で、「まだまだ老け込む年齢ではない」と、補聴器の装用に抵抗を持つ人も少なくない。『サライ.jp』編集長の町田玲子は、「きこえ」の衰えが気になる母親の難聴の無自覚に不安を募らせる。

「80代の母の日常生活に不安を覚え始めたので、今年から母娘で同居生活をはじめました。すると、母の耳のきこえが衰えているのではないか? と、気になりはじめたんです。本人に自覚がなく、とはいえ早めの対策が必要なのでは、と思い立ち、プロに相談したく参りました」という町田は、自身の経験をもとにソノヴァ・ジャパンの鈴木宏明さん、補聴器専門店「オーディオ・ノバ 中目黒店」の富澤貴士店長を訪ねた。事前に耳鼻科を受診した際の結果をもとにした母の聴力の擬似体験をし、さらに家族はどう対処すべきかを聞いた。

耳鼻科で受診した母親の聴力検査票をもとに、現状どの程度聞こえているか擬似体験した。「全体がくぐもった音でしか聞こえていない……。これでは、ひそひそ話も“ねえねえ”という声かけにも気づかないわけです」と衝撃を隠せない。

耳鼻科で受診した母親の聴力検査票をもとに、現状どの程度聞こえているか擬似体験した。「全体がくぐもった音でしか聞こえていない……。これでは、ひそひそ話も“ねえねえ”という声かけにも気づかないわけです」と衝撃を隠せない。


家族の気づきで「きこえ」は変わる

言語聴覚士の資格をもつソノヴァ・ジャパンの鈴木宏明さん。
補聴器専門店「オーディオ・ノバ 中目黒店」の店長である富澤貴士さん。
難聴について質問を投げかける『サライ.jp』編集長の町田玲子。

町田 同居を機に、母の難聴に気づきました。話しかけても返事がない、会話の途中で何度も聞き返される、電話の音量を最大にしてスピーカーで話している……。そんな兆候を目の当たりにし、不安が募っていきました。妹の声は聞き取れるようで、いつしか「聞こえにくいのはあなたの声質や話し方じゃない?」と、私のせいにされてしまって。

鈴木 一人暮らしが長いとそうなりがちです。テレビの音量も大きくすれば不自由しませんし、「周りの声が小さい」と思い込めば「きこえ」が衰えていることに気づきません。同居されているからこそ難聴のサインを早く見つけられたのでしょう。

町田 「すべての音が聞こえないわけではなく、聞き取りにくい音とそうでない音がある」ということを母に伝えたところ、驚いたようで、耳鼻科での聴力検査を受けてもらえました。

鈴木 聞き取りやすさは人によって異なります。「聞こえる音と聞こえにくい音」の混在が、自覚を遅らせる一因にもなっています。

富澤 数値を拝見しました。玄関チャイムや電子音も聞こえにくいと思います。ご一緒に補聴器専門店に相談されてはいかがでしょう。

町田 みなさんお店にはご家族と一緒にいらっしゃいますか。

富澤 現状は半々ですが、できればご家族でいらしていただくのが一番です。補聴器をつけた際の「きこえ」の変化は、ご本人以上に、日頃から一緒に暮らすご家族の方がはっきりと実感されるケースが多いからです。購入後のことや、「使い始めは生活音が少し気にかかる」といった、アドバイスの共有もできます。

町田 補聴器の装用で、事故にあうリスクが回避できたり、社会やお友達とのコミュニケーションが減って孤立したりする心配も軽減されますね。母と話して、今度一緒に補聴器店にいってみようと思います。

――社会との対話を楽しみ、活動的な毎日を送り続けることが、将来の健康リスクへの備えとなるという。「きこえ」の改善は単なる音の再現ではなく、輝きのある豊かな暮らしにつながっている。

 

記事のポイント!

加齢による聞こえの低下は本人が気づきにくく、家族の違和感が早期対応の鍵となる。補聴器の活用により会話や社会参加が広がり、生活の質向上につながる点が示唆されている。

 

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気になる症状がある場合は  

聞こえに不安がある場合は、早めに耳鼻咽喉科への相談をおすすめします。 


原文掲載元はこちら 

 https://serai.jp/health/1261107

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