2026年4月2日
聴覚学関連ニュース
オーストラリアのクイーンズランド大学とカリフォルニア州サンディエゴにある国立海洋哺乳類財団の研究者らは最近、ザトウクジラの真の聴覚範囲を解明するために協力した。
この研究以前は、クジラの聴覚周波数範囲は耳の構造に基づいて推定されていました。ザトウクジラの聴覚範囲は100Hzから17kHzと考えられていました(人間の聴覚範囲は通常20Hzから20kHzです)。しかし、今回の研究により、ザトウクジラの聴覚範囲は80Hz未満から22kHz以上と、はるかに広いことが明らかになりました。
では、クジラの聴覚をどのように評価するのでしょうか?研究者たちは、行動観察聴力検査(BOA)を用いて、回遊中のクジラの群れの進路にボートから音を流しました。そして、クジラの行動の変化、例えば速度を落としたり、加速したり、音の方向へ向かったり、音から遠ざかったりする様子を観察しました。時には、クジラはボートに向かってまっすぐ泳ぎ、ボートの周りを旋回してから、再び回遊を再開することもありました。これらの反応をもとに、ザトウクジラの聴力図を作成しました。
今回の研究結果は、人間が発する騒音がクジラに及ぼす影響を管理する上で、実際的な意義を持つ。研究者らは、クジラの高周波聴覚に関するさらなる研究が、騒音影響評価に役立つと報告している。ザトウクジラの聴覚をより深く理解することで、人間による干渉から彼らをより効果的に保護できるようになる。マリオン・ダウンズもきっと喜ぶだろう。
参照
Perfetto, I. (2026年3月2日).聴覚検査により、ザトウクジラが高周波ノイズに対して予想外の感度を示すことが明らかになった。 ConnectSci.
記事のポイント!
従来、ザトウクジラの聴覚は耳の構造から推定されていましたが、本研究では行動観察(BOA)という手法を用い、実際の反応から聴覚範囲を推定しています。音に対する進行方向や速度の変化などの行動を分析することで、80Hz未満から22kHz以上という、これまでより広い聴取範囲が明らかになりました。これにより、人間活動による海洋騒音の影響をより正確に評価できる可能性が示されており、海洋生態系保全の観点でも重要な成果といえます。
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