2026/01/24 21:00
〈イメージ〉ゲーム操作やオンライン会議などで、ヘッドホンやイヤホンを使う機会は増えている
ヘッドホンやイヤホンで大きい音を長時間聞き続けることで起こる「ヘッドホン・イヤホン難聴」。じわじわと進行するため自覚しにくく、治療法はないとされる。どう予防すればいいのか。鹿児島大学病院耳鼻咽喉科・頭頸部(けいぶ)外科の山下勝教授に聞いた。
音は、内耳の「蝸牛(かぎゅう)」という器官にある有毛細胞が、音の振動を電気信号に変えて脳に伝えることで認識される。しかし、長時間大きな音を聞くと、有毛細胞が傷つき、音を感知しにくくなってしまう。高音域から聞こえにくくなるケースが多く、聴力が落ちて耳鳴りがすることもあるという。
予防には、ヘッドホンやイヤホンを大きな音で長時間、使わないことが大切だ。機種にもよるが、最大音量の60%以下で、周りの音が聞き取れる程度の音量での使用が望ましい。山下教授は「休憩も必要。1時間使ったら、10分間耳を休めてほしい」と話す。
このほか、周囲の雑音を低減する「ノイズキャンセリング機能」付きのイヤホンや、長時間使うと警告が出るアプリの使用もお勧めだ。
音楽鑑賞や動画の視聴などでイヤホン、ヘッドホンの使用機会は増えている。世界保健機関(WHO)は2019年、世界の12~35歳の約半数に当たる11億人が難聴になるリスクが高いと警告した。
山下教授は難聴になると認知症のリスクも高まるとし、「ヘッドホン・イヤホン難聴の場合、一度聴力が落ちると戻らない。しっかり予防して」と話した。

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