2026年4月15日 22:25

イベントに登場した落合陽一さん
メディアアーティストの落合陽一さんが15日、自身が関わるデジタル機器のポップアップストアのオープニングイベントに登場し、障害のあるアーティストの作品を多く手がける企業・ヘラルボニーとコラボレーションしたイヤホンなどを紹介しました。
■「私は障害のない世界が作りたい」 ヘラルボニーとのコラボの思い

今回イヤホンでヘラルボニーとコラボ
今回発表されたのは、脳を刺激できるという「ガンマ波サウンド」を搭載したオープンイヤー型のイヤホンに、ヘラルボニーと契約する障害のある3人のアーティストの作品をデザインした限定モデルです。
落合さんはヘラルボニーとの関係について、「創業者の2人とは仲良くて友だちなんだけど、ヘラルボニーのスタイルは私の中では微妙に私とは違うところがある」とした上で「私は障害のない世界が作りたい、という気持ちが強い。『障害なくしてブランド成立せず』となってはいけないと私は思っていて」とそれぞれの考えの違いを説明。その上で今回のコラボレーションについては、「私たちはブランディングではなくハードウエアやソリューションを作る会社なので、そこが合わさって何か作ったら両方にとっていいことがあるかもしれない」と期待をにじませました。
■テクノロジーで障害や言語の壁をサポートしてきた

これまでも様々なテクノロジーで製品を開発してきた落合陽一さん
落合さんが代表をつとめるピクシーダストテクノロジーズ株式会社は、聴覚に障害のある人への情報保障や多言語対応のための透明ディスプレイ、複数人の会話で誰が話しているか視覚的にわかるシステムなど、障害や言語の壁をテクノロジーでサポートする製品を作ってきました。
落合さんは「人を特別視しなくて成立するのが、インクルーシビティ(包摂性)の根源的なところだと思う」とした上で、「聴覚障害の人は会話の中で疎外感があったり、視覚障害の人は会話は聞こえるけど情報の取得が難しかったりするが、AIが出てくることでその問題は軽やかに解決しつつある」と話しました。今後は「認知症になってしまうなど、老いて体が動かなくなっておっくうになってしまう問題をどうやって予防・改善していくか。こちらは意外とAIよりもハードウエアが必要だったりするので、今後いろいろやっていきたい」と展望を述べました。
記事のポイント!
メディアアーティスト落合陽一氏が、障害のあるアーティストの作品を展開する企業ヘラルボニーとコラボし、独自の思想を示した点が注目です。ガンマ波サウンドを搭載したイヤホンにアートを融合させる試みだけでなく、「障害を前提とした価値づくり」への違和感や、「障害のない世界」を志向する考えが語られており、福祉・アート・テクノロジーの関係性を改めて問いかける内容となっています。
関連ページ
聞こえが気になる方は、以下のページも参考にしてください。
今の聞こえの状態を簡単に確認したい方へ
難聴の原因や種類を整理したい方へ
まず何をすればよいか知りたい方へ
補聴器の基本を知りたい方へ
気になる症状がある場合は
聞こえに不安がある場合は、早めに耳鼻咽喉科への相談をおすすめします。
原文掲載元はこちら
https://news.ntv.co.jp/category/culture/3365d7f60d8e430e8de49e3864e742ec
