雑音の中でも難聴者に届く緊急放送 社会参加を後押しへ「補聴支援システム」の実証実験

雑音の中でも難聴者に届く緊急放送 社会参加を後押しへ「補聴支援システム」の実証実験

2025/12/13 18:27
堀川 晶伸

周囲の雑音があっても音声を伝える「補聴支援システム」の実証実験が行われた=13日午後、兵庫県宝塚市(山田耕一撮影)

周囲の雑音があっても音声を伝える「補聴支援システム」の実証実験が行われた=13日午後、兵庫県宝塚市(山田耕一撮影)

駅や空港などの公共空間のアナウンスを、周囲の雑音に妨げられずに人工内耳や補聴器の利用者に伝える「補聴支援システム」の実証実験が13日、兵庫県宝塚市の音響機器メーカー「TOA」(本社・神戸市)の研究施設で行われた。

システムはイスラエルの補聴システム会社が開発した。Wi-Fiにスマホなどの専用アプリを組み合わせた方式と、近距離無線通信「ブルートゥース」の新技術「オーラキャスト」を利用する方式を併用。周囲の雑音の影響を受けず、人工内耳や補聴器に直接、音声を配信できる。

東京工科大学メディア学部の吉岡英樹講師らが中心となり、今年春から日本での導入・普及に向けた取り組みを進めている。今回は駅や空港などの放送設備を手掛けるTOAと共同で、実際の緊急放送を使った実証実験を実施した。

実験では、事前に録音した駅のホームの雑音などを流し、火災を知らせる緊急アナウンスなどを放送。システムによって、参加者が放送の内容をどれだけ把握しやすくなるのかを確認したほか、音声を文字に変換するアプリとの連動なども検証した。

補聴器を利用しているという大阪市大正区のグループホーム職員(65)は「日頃は雑音がある場合、駅のアナウンスはほぼわからないが、今回のシステムではクリアに聞き取ることができた。外出をあきらめている『聞こえにくい人』のためにも、導入が進んでほしい」と話していた。


リンク先は産経新聞というサイトの記事になります。


 

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