子どもだけの病気じゃない!大人の「中耳炎・外耳炎」の対処法

子どもだけの病気じゃない!大人の「中耳炎・外耳炎」の対処法

不快感を伴う中耳炎や外耳炎。

症状などの基礎知識や自宅でできるケア、病院に行くタイミングなどを耳鼻科医が解説。

中耳炎は「子どもがかかるもの」というイメージをもつ人も多いけれど、実は大人もなる病気。

だからこそ耳に不調を感じたときには、焦らずに対処したいもの。

本記事では、中耳炎・外耳炎をはじめとする様々な耳の炎症の原因やタイプを<プリベンション>からご紹介。

医師による症状を和らげる方法の解説もあわせてお届けします。

※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。

耳の炎症とは
一口に「耳の炎症」と言っても、感染を起こす部位によって病名は違います。

米国疾病予防管理センター(CDC)によれば、中耳(鼓膜の後ろにある空気で満たされた空間)で炎症が起きるのが中耳炎で、外耳で炎症が起きるのが外耳炎なのだそう。

耳の炎症が起こる原因
原因は、細菌のこともあればウイルスのこともあるそう。

細菌感染の場合は、肺炎球菌またはインフルエンザ菌(インフルエンザウイルスとは別物)に起因する可能性が高いと、CDCは解説。

ウイルス感染なら、一般的な風邪やインフルエンザを引き起こすウイルスによるものと考えられます。

風邪やインフルエンザにかかったとき、同時に中耳炎や外耳炎になることがあるのはこのため。

炎症のタイプを判別するのが難しい場合もあるのだとか。

耳鼻咽喉科医のエリオット・コージン博士によると、「細菌感染なのかウイルス感染なのかは、培養検査を行わないとわからないことが多い」のだそう。

中耳炎・外耳炎の主な症状
不快感を伴う中耳炎や外耳炎。

コージン博士が挙げる具体的な症状は以下の通りです。

  • 耳の痛み
  • 耳だれ(耳から液体が出てくる)
  • 難聴
  • 耳詰まり(または水中にいる感覚)
  • 耳鳴り
  • めまい

医療機関での診断方法
通常、適切な診断を下すためには検査が行われます。

アメリカの総合病院「メイヨー・クリニック」によれば、鼓膜の裏に液が溜まっているかを確かめるには、耳鏡(じきょう)を使った検査をするのが一般的だそう。

医者が耳鏡で鼓膜に空気を軽く吹きつけて、鼓膜の振動具合を確認。

正常な状態であれば鼓膜は振動するけれど、液体が溜まっている状態だと振動が小さいのだとか。

家庭でできるケア方法
痛みを和らげる方法はいくつかあります。

市販の痛み止めを使う:アセトアミノフェン配合の市販薬は痛みに効く、とコージン博士。

身体を休める:休息をとると免疫系が十分に機能して回復を助けてくれると、内科医のアラシュディープ・リット博士は言います。

水分を十分に摂る:「水をたくさん飲むと、耳の中の分泌物が濃いまま滞留せずに薄まります。
そうすることで耳の中の膿(うみ)が排出されやすくなるのです」と、耳鼻咽喉科医のオーミッド・メディザデー博士は説明。

炎症が起きている耳を上にして横になる:メディザデー博士によれば、こうすることで鼓膜の裏にある余分な液体が耳管をつたって、喉に流れやすくなるのだとか。

温湿布を使う:必ずしも膿が出やすくなるわけではないものの、メディザデー博士いわく、温湿布を使うと痛みが軽減されることがあるのだそう。

耳に炎症が起こっているとき、不快感からつい綿棒を使いたくなりがちですが、コージン博士によれば「(炎症があるときは)綿棒の使用は避けるべき」とのこと。

病院に行くタイミング
耳の痛みを放置してはいけません。

自宅で色々と試しても効果がない場合、あるいは症状が悪化した場合は、すぐに病院で診てもらうべきだとコージン博士。

また、耳だれ、難聴、耳鳴り、めまいの症状がある場合も、必ず診察を受けたほうが良いそう。

その他の治療法
症状と痛みの程度によっては、医師から自然治癒を勧められる場合も。

メイヨー・クリニックの説明によれば、一般的に中耳炎は免疫系の作用で自然に治るはずであり、治療がいらないこともあるとか。

治療法は炎症の原因によっても変わるとリット博士は補足。例として「ウイルスに対して抗生物質は効かない」と指摘しています。

ただし、炎症が深刻だったり耳の痛みが3日以上続いたりするようであれば、症状を緩和させるために抗生物質を処方されることも。

「通常、耳の炎症は部位に応じて抗生物質で治療します」とコージン博士。

「耳の外側にあたる外耳道の炎症の場合は、抗生物質入りの点耳薬が使われることがあります。鼓膜の奥で炎症が起きているのであれば、抗生物質の飲み薬が使われることが一般的です」

耳の炎症が起きたと思ったら、慌てずに落ち着いて対処し、必要に応じて病院で診察を受けましょう。

※この翻訳は、抄訳です。

リンク先はCOSMOPOLITANというサイトの記事になります。
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