難聴・補聴器の用語集
【慢性音響外傷】
慢性音響外傷(まんせいおんきょうがいしょう)とは、大きな音に長期間、繰り返しさらされることで、内耳の聴覚細胞などが徐々に損傷し、聴力が低下する状態です。騒音性難聴の一種で、工場や建設現場などの騒音環境での作業や、大音量での音楽鑑賞などが原因となります。
初期には高音域の聞こえが悪くなることが多く、特に4,000Hz付近の聴力が低下する「C5ディップ」と呼ばれる特徴的な聴力像がみられる場合があります。進行すると、会話が聞き取りにくくなるほか、耳鳴りを伴うこともあります。
一度損傷した内耳の聴覚細胞は基本的に再生しないため、低下した聴力を元に戻すことは困難です。そのため、耳栓やイヤーマフによる聴覚保護、騒音への曝露時間の短縮、定期的な聴力検査などによる予防と早期発見が重要です。
爆発音などの極めて大きな音によって急激に聴力が低下する「急性音響外傷」とは異なり、慢性音響外傷は長期間の騒音曝露によって徐々に進行することが特徴です。
