「補聴器」賢い買い方!医療費控除をわかりやすく…上手に使って「認知症」予防の効果も 6月6日は補聴器の日

「補聴器」賢い買い方!医療費控除をわかりやすく…上手に使って「認知症」予防の効果も 6月6日は補聴器の日

6月6日は補聴器の日です。声や音が聞こえづらい難聴は認知症にも大きな関わりがあります。特に加齢性の難聴は根本的な治療法はまだありません。そこで「聞こえ」の助けになるのが補聴器…賢い買い方と使い方に注目します。

2025年には高齢者の5人に1人がなると推定されている認知症。その原因には高血圧や糖尿病などがあげられますが「難聴」もそのひとつです。

テレビ番組の画面「2025年高齢者の5人に1人「認知症」」

テレビの画面「認知症の原因 高血圧 難聴 糖尿病」

耳鼻咽喉科しぶたに医院 澁谷和郎院長:

「声や音の情報が入らないと、コミュニケーションが取りづらくなります。社会参加の機会が少なくなったりします。それが認知機能の低下を引き起こすのではと考えられています」

テレビの画面「音の情報が入らない→コミュニケーションが取りづらい→認知機能の低下」

難聴を放置した場合の認知症リスクは、軽度で2倍、中等度で3倍、高度で5倍にのぼることが分かっていますが、加齢性の難聴は根本的な治療法はまだありません。そのため…。

テレビの画面「難聴を放置した場合の認知症発症リスク」

会話が増え脳を活性化させるといわれる…

耳鼻咽喉科しぶたに医院 澁谷和郎院長:
「日常生活に支障が生じるような難聴がある方は、補聴器をすると、その後の認知機能の低下を抑制すると考えられると思います」

テレビの画面「日常生活に支障が生じるような難聴がある方は 補聴器をすると」

国立長寿医療研究センターの調査では、補聴器を使用している人は使用していない人に比べて、12年後に知識力の低下が抑えられているという結果が報告されています。

テレビの画面「補聴器の使用の有無と12年後の知識力」

実際に9年前から補聴器を使っている80代男性の自宅をたずねました。

テレビの画面「9年前から補聴器を使っている80代男性の横顔」

テレビの画面「価格は?」

テレビの画面「9年前から補聴器を使っている80代男性と奥さんの会話」

夫婦で会話(夫が補聴器を使用):

「聞こえなかったことが(補聴器を付けて)みんなと会話ができるようになって本当に感激しております」

テレビの画面「聞こえなかったのが(補聴器を付けて)みんなと会話ができるようになって(奥さん)」

テレビの画面「本当に感激しております(奥さん)」

娘:「孫を連れてここによく遊びに来るのですが、補聴器を付けるようになってから、話がすごくかみ合うようになって、孫たちも、おじいちゃんとお話をするのをすごく楽しみにしています」

テレビの画面「補聴器を付けるようになってから話がすごくかみ合うようになって(娘)」

テレビの画面「孫たちも おじいちゃんとお話しするのをすごく楽しみにしています(娘)」

補聴器を使用する男性:「そうや。お孫さんが来たらやっぱり楽しいわね」

テレビの画面「孫が来たらやっぱり楽しいわね」

脳の活性化にもよいとされる補聴器ですが…気になるのは、その価格です。


高いもので60万円近い補聴器も…

テレビの画面「価格は?」

夫が補聴器を使用:「片耳だけですけど、16万円ほどかかりました」

テレビの画面「片耳だけですけど16万円ほどかかりました」

決して安くはありません。富山市内にある補聴器の専門店を訪ねました。


理研産業補聴器センター富山支店

板倉啓之店長:「耳掛け型は5、6万くらいから一番高いものになると60万近いものもありますし、片方(あたり)ですね。耳穴型になってくると、最低でも10万円以上は一つ(片耳)お作りするのにかかってくるかなと」

テレビの画面「耳掛け型は5,6万円くらいから 一番高いものになると60万円近い」

テレビの画面「耳穴型になってくると最低でも10万円以上はかかってくる」

高額ですが購入の助成制度があるのは富山県内では小矢部市と滑川市だけ。金額の高さもあってか中等度の難聴者のうち補聴器をしている人は3割未満にとどまっています。

テレビの画面「補聴器購入の助成制度 小矢部市(上限3万円)・滑川市(上限2万円)→その他の自治体では実施していない」

ただ、手順を踏むことで医療費控除の対象となる場合があります。


理研産業補聴器センター富山支店

板倉啓之店長:「補聴器相談医という資格を持っていらっしゃる先生に限られるのですが、その先生に書類を書いていただいて購入いただいたものは、医療費控除の対象になる制度があるんです」

テレビの画面「補聴器相談医という資格を持つ先生に限られるのですが」

テレビの画面「先生に書類を書いてもらい購入したものは医療費控除の対象になる制度があるんです」


ポイントは情報提供書と認定補聴器技能者…

医療費控除を受ける流れはこちら。

1. まずは、補聴器相談医のいる耳鼻科を受診。補聴器が必要か診断してもらいます。

テレビの画面「補聴器相談医のいる耳鼻科を受診」

2.診断後、医師は『診療情報提供書』に患者の情報を記入します。

テレビの画面「診療情報提供書を書いてもらう」


耳鼻咽喉科しぶたに医院

澁谷和郎院長:「この情報提供書には、いろんなことが書かれます。病気があるのかないのか。聴力程度がどうであるか」

3.この情報提供書をもとに専門的な資格を持った認定補聴器技能者がいる販売店で補聴器を購入すると、確定申告で医療費控除の申請をすることができます。

テレビの画面「認定補聴器技能者のいる販売店で購入」

補聴器を試した夫婦:

「聞こえるようになった?」
「うん。この人の声よく聞こえるよ」

テレビの画面「補聴器をしたおばあちゃんの耳元」

テレビの画面「この人の声よく聞こえるよ」

耳鼻咽喉科しぶたに医院 澁谷和郎院長:

「診察に来られる方でも、難聴(の症状)が進んでいる方が多いですので、まだ早いとか、自分で勝手に思い込んでいる場合もありますので、家族が気づいてあげて耳鼻咽喉科医に相談いただくことが大事だと思います」

テレビの画面「診療に来られる方でも難聴(の症状)が進んでいる方が多いです」

テレビの画面「まだ早いとか自分で勝手に思い込んでいる場合もありますので」

テレビの画面「家族が気づいてあげて 耳鼻咽喉科に相談いただくことが大事だと思います」

補聴器センターに来られる方は補聴器の購入が医療費控除の対象になる場合があるということを知らない方も多いそうです。難聴の症状が悪化する前に、こうした制度を活用し早めに耳鼻科を受診するようにしたいですね。

リンク先はチューリップテレビというサイトの記事になります。
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