ろう学校の生徒たちに就労の機会を提供しようと、埼玉県川越市の観光名所・一番街に立つ「りそな コエドテラス」のシェアキッチンに「手話カフェ」が2日、オープンした。6人の生徒が期間限定でアルバイトをする予定で、3日と5日にも開かれる。
施設を所有する埼玉りそな銀行の聴覚障害のある社員が発案。同行の子会社が同市で障害者の就労支援事業を手掛ける一般社団法人「Ciel(シエル)」と埼玉県立特別支援学校坂戸ろう学園に参加を呼びかけた。
開店に向け、同校の生徒たちは「ケーキ」「コーヒー」などの手話を表したポスターを作製。同行では指さしで品物を注文できるメニュー表などを準備した。

ろう学校の生徒たちに就労の機会を提供しようと、埼玉県川越市の観光名所・一番街に立つ「りそな コエドテラス」のシェアキッチンに「手話カフェ」が2日、オープンした。6人の生徒が期間限定でアルバイトをする予定で、3日と5日にも開かれる。
レジや注文を取る仕事をした高等部3年の豊島縁さん(17)は、家族を相手に笑顔の練習をして臨んだ。「最初は緊張しましたが、お客さんがたくさん来てくれてうれしかった」と手話で伝えた。同校の進路指導主事、宮本寿美子教諭は「学校の実習では事務や製造現場が多く、こうした接客の現場は少ない。とてもありがたい」と話した。
キッチンには知的障害者や精神障害者らも入り、様々な障害者が一緒に働く場となった。シエルの跡部修代表は「みんながどうしたら間違えずに作業ができるのか、そこを考えるよい経験を積むことができました」と話した。(永沼仁)
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