海水浴場で「赤と白の格子柄の旗」、SNSで「知らなかった」続々 20年6月導入「津波フラッグ」、どんなもの?

海水浴場で「赤と白の格子柄の旗」、SNSで「知らなかった」続々 20年6月導入「津波フラッグ」、どんなもの?

2025.07.30 17:34

  2025年7月30日8時25分ごろ、ロシア・カムチャツカ半島付近でマグニチュード8.7の地震が発生した。気象庁が北海道から和歌山県までの太平洋沿岸部に津波警報を発令する中、海水浴場などで「赤と白の格子柄の旗」が掲げられている。

   これは、津波警報・大津波警報・津波注意報を伝える「津波フラッグ」という旗だ。気象庁の公式サイトでは、20年6月から行われていると説明している。だがSNS上では、この旗のことを「知らなかった」とする声が相次いでいる。

津波フラッグ YouTubeチャンネル「気象庁/知識・解説」より

YouTubeチャンネル「気象庁/知識・解説」より


聴覚に障害ある人や遊泳中の人に「視覚」で伝える

   津波フラッグは、長方形を4分割した赤と白の格子模様になっている。縦横の長さや比率に決まりはないが、遠方からも見えるように短辺100センチ以上を推奨している。先述したように、津波警報などの発表を伝えるときに使われる。

   20年6月に「気象業務法施行規則」と「予報警報標識規則」が改正され、視覚に訴える伝達ができる「津波フラッグ」を用いることになった。聴覚に障害がある人や、波音や風で音が聞き取りにくい遊泳中の人などにも、警報の発令を伝えることができる。

   気象庁の調べでは、25年1月31日時点で、海水浴場があると回答した397市区町村のうち284市区町村(72%)が導入している。これらの地域では、ライフセーバーや監視員などが津波フラッグを掲げたり、海岸から見える建物などに旗をぶら下げたりしている。

   だが、津波フラッグを掲出しない場合もある。気象庁は、「伝達の実施者の安全が確保されている場合を除き、津波フラッグの掲出は行わない」としている。また、「伝達を継続した結果、伝達の実施者の避難が遅れることはあってはならない」ともしている。

   7月30日の津波警報を受けて、SNS上では、津波フラッグを「知らなかった」「初めて知った」という声が相次いでいる。

   24年4月3日に発生した台湾東部沖地震では、沖縄本島地方及び宮古島・八重山地方に津波警報が発表された。この際、同県内で津波フラッグを使った伝達が行われている。


リンク先はJCASTニュースというサイトの記事になります。


 

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