音としては聞こえているのにことばとして聞き取れない、「聴覚情報処理障害」と呼ばれる症状への理解を深めてもらおうと、対処方法など学ぶ勉強会が青森市で開かれました。

「APD=聴覚情報処理障害」は、聴力は正常なのに雑音が多い場所では必要な音や会話を選び取ることができず、話の内容を聞き取ることができない症状のことで、「聞き取り困難症」とも呼ばれています。
県内の当事者で作る団体は21日、青森市で勉強会を開き、メンバーとその家族のほか、この症状に関心がある人などおよそ50人が参加しました。
勉強会では県内で唯一、この症状を改善するための指導を行っている弘前総合医療センターの言語聴覚士、山田大介さんが講演し、職場で聞き間違えが多いことや、学校で授業の内容が聞き取れないことなどをきっかけに受診する人が多いと説明しました。
また、山田さんはこの症状がある人たちは聞いた情報を保持する能力が低い傾向にあると解説し、弘前総合医療センターではメモの取り方を指導したり、ノイズを消すことができるイヤホンを貸し出したりしていることを紹介しました。
参加した女性は「娘にAPDの症状があるのではないかと思っているので、きょうの話を参考に医療機関を受診するなどしたい」と話していました。
講演を行った山田大介さんは「周囲の理解が得られにくい症状なので、1人で悩まず医療機関などに相談してほしい」と話していました。
リンク先はNHKというサイトの記事になります。
