2024/07/11
耳が聞こえにくい高齢者や難聴の人に活用してもらおうと、蒲郡市は市役所窓口に「軟骨伝導イヤホン」を導入した。

軟骨伝導は、奈良県立医科大の研究に基づく新しい技術で、耳の周りの軟骨を振動させて音を伝える。商品化されたイヤホンは、1台3万円前後。耳の入り口に軽く当てるだけで、集音器が拾った相手の声をはっきりと聞き取ることができる。
市では長寿課窓口に1台を設置した。これまでは、聞こえづらい人に対して大声で話しかけたり、筆談で対応したりしていた。話す内容に個人情報が含まれる場合、プライバシー上の懸念があった。
この問題は、市議会の6月定例会で松本昌成議員が取り上げた。市の答弁などによると、軟骨伝導は頭蓋骨を振動させる「骨伝導」よりも圧迫感が少なく、長時間の装着でも痛みが少ないとされる。耳穴をふさがず、片耳だけでも使用できる。一般向けに発売された昨年度以降、行政や民間企業の窓口で導入が進んでいるという。
市長寿課の小田朋代係長は「糸電話みたいに、声を耳元に感じられます。来庁者のプライバシーを守る意味でも役立つのでは」と期待を寄せている。
一般社団法人日本補聴器工業会の調査では、日本人の約1300万人が難聴とされ、高齢化でさらに増える見込み。一方で、補聴器は高額なこともあり、普及率は難聴者の15%にとどまっている。
リンク先は東日新聞というサイトの記事になります。
↓↓↓記事原文はこちら↓↓↓
https://www.tonichi.net/news/index.php?id=109703/
