客が跳びはねても、寝そべってもいい演奏会、狙いは? 琉球フィルが16日に那覇市でユニークな催し

客が跳びはねても、寝そべってもいい演奏会、狙いは? 琉球フィルが16日に那覇市でユニークな催し

沖縄タイムズ
2025年3月5日 5:26

バリアフリーな環境で実施された「美らサウンズコンサート2023in宮古島」=2023年12月(提供)

バリアフリーな環境で実施された「美らサウンズコンサート2023in宮古島」=2023年12月(提供)


 「音楽と共にまちと響きあう」を理念に掲げる琉球フィルハーモニック(琉フィル、上原正弘代表理事)が16日、「跳びはねてもいい音楽会」を那覇市金城のともかぜ振興会館で開く。その名の通り、跳びはねても、寝そべっても、大声を出してもオッケー。障がいの有無や年齢にかかわらず、音楽に親しむ工夫を凝らしたユニークなイベントだ。(編集局付・上間正敦)


 琉フィルが、文化庁の委託を受け2019年から県内で実施してきたバリアフリーな「美らサウンズコンサート」で得たノウハウを生かし、自主事業として開催する第1弾。

 上原代表は「じっとできずに声を上げたり、会場を歩き回ったり、急に体調を崩したり。小さな子どもや障害者と同伴する家族や介助者にとって、音楽会は不安が大きく、行きたくてもいけないのが現状」と説明する。こうした不安や心配をできるだけ解消するため、音楽会では演奏者や来場者に誰でも鑑賞できる趣旨や障がいの特性などを理解してもらう。

 視覚障がいのある人には点字プログラムや読み上げ用テキストを、聴覚障がい者には音声認識による文字起こしなどの機能があるUDトークや、聴力に応じて音声を届けるFM補聴援助システムなどを用意。さまざまな配慮が施された会場で、全く耳が聞こえない人が、音が生み出す振動や場の雰囲気を楽しむケースもあるという。

 今回は、県外のプロオーケストラなどで活躍する演奏家を招き、ドボルザークの弦楽四重奏曲「アメリカ」をはじめ、シューベルトのピアノ五重奏曲「鱒(ます)」、ピアノ独奏でドビュッシーの「月の光」などクラシックの名曲を披露する。

 上原さんは「障害者差別解消法が改正され、昨年4月からあらゆる事業者にバリアーを解消する合理的な配慮が義務化された。音楽会の場でも音楽の素晴らしさを多くの人と共有できるよう、バリアフリーな環境を作り上げていきたい」と意欲的だ。

 演奏会は午前10時半と午後2時の2回公演。チケットは一般2500円、大学生以下1500円(当日は500円増)。デパートリウボウ、コープあぷれのプレイガイドなどで購入できる。障がい者と同伴する介助者1人は無料。看護師が待機するほか、車いすやストレッチャー用、フロアマットを敷いた鑑賞スペースも確保する。詳細はhttps://orchestra.ryukyuphil.org/events/%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%9F%E3%82%A2%E3%83%A0%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%88vol-6%E3%80%8C%E8%B7%B3%E3%81%B3%E3%81%AF%E3%81%AD%E3%81%A6%E3%82%82%E3%81%84%E3%81%84%E9%9F%B3%E6%A5%BD/

 

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